
優雅なイメージのある鳥、真っ白な羽根で覆われた白鳥。世の中には黒い白鳥がいることをご存知ですか?
真っ黒な白鳥ことブラックスワン(黒鳥)が発見されたのは17世紀後半のオーストラリア。それまでは、「無駄な努力」を表す英語のことわざに『黒い白鳥を探すようなものだ』なんというものをあったというほど、架空の存在とされていた黒鳥。その存在が発見された時の衝撃は大きく、「ブラックスワン理論」という『起こりえないと思われていた事柄が現実に起きると非常に大きな衝撃を与える』という表現にもその名が用いられる程のユニークな存在。

オーストラリア国内ではポピュラーな鳥であるブラックスワンは、パースの位置する西オーストラリア州の州鳥にも選ばれています。パース近郊でこのブラックスワンに会える場所として有名なのが「モーガン湖」。
パース市内を走る無料巡回バス(CATバス)も停まり、パース駅からも電車で一駅のところにあるリーダビル駅から徒歩10分程のところに位置する、シティからもアクセスのよい湖です。


黒い身体と真っ赤なくちばしが特徴的なブラックスワン。モーガン湖では、そんなブラックスワンが2匹対になって仲良く湖面を移動しながら餌を探す姿や、灰色のふわふわの毛が可愛らしいまだ黒くなる前の赤ちゃんブラックスワンが母親の羽根の下で暖をとったり、母親の後をついてひょこひょこ歩いていく姿など、ブラックスワンの様々な表情を目にすることができます。


モーガン湖には、ブラックスワンだけでなく様々な鳥たちが集まってきます。日本では見かけない鳥も多く存在するオーストラリアの湖のほとりで行うバードウォッチングも興味深いこと間違いなし。

そんな鳥たちの楽園モーガン湖の周りには遊歩道やサイクリングロードも整備されており、青空の下で散歩やジョギング、サイクリングを楽しむ人たちの姿も多く見受けられます。最寄りのリーダビル駅周辺にはオシャレなカフェやレストランも軒を連ねているので、ランチの前後のお散歩や、テイクアウトしたフードを持って行きピクニックを楽しむのにもモーガン湖は最適な場所です。


夕方には夕陽でオレンジ色に染まるモーガン湖の美しい姿もお見逃しなく。

オーストラリアを訪れた際は、ぜひ黒い白鳥ことブラックスワンに会いにモーガン湖を訪れてみてはいかがでしょうか。
【データ】
・名称:モーガン湖(Lake Morgan)
・行き方:Green CATバス、またはJoondelup線、Leederville駅(ジュンダラップ線、リーダビル駅)から徒歩10分