毎年11月第4木曜日の感謝祭の翌日から始まるアメリカのクリスマス。町も色とりどりのクリスマスカラーで彩られ、町まちの中心街には大きなクリスマスツリーが飾られます。シアトルでもウエストレークセンター前でライトアップのイベントがあります。それぞれが趣向を凝らすなか、第一次大戦以来の歴史を誇るオリンピック・ホテルで1978年から39年間続いているチャリティーイベント「フェスティバル・オブ・ツリー」は、企業や団体がスポンサーになって制作された20基以上もの絢爛豪華なクリスマスツリーが一同に会することで、シアトルで一番クリスマス気分が味わえる場所として有名です。ただし全てのツリーがチャリティーセールの対象なので、12月に入るとそれぞれの買い手に配達されるために約1週間ほどの間しか見ることができません。でもその期間の短さが手伝う形になって、毎年ここのツリーを見に来てクリスマスを始める地元民も少なくありません。 「フェスティバル・オブ・ツリー」はメインロビーで開催されているので、どの入り口から入っても構いませんが、出来ることならばこちら正面口から入っていただければと、コンシエルジュ・デスクでは案内しています。その理由というのが…. 入ってすぐに、こちらのサンタクロースのディスプレイがお出迎えするからです。自宅の炉端ですっかりくつろぎながら子供達のリストを見るサンタさんです。 このサンタさんのさらに右手にあるロビーへ上がるエスカレーター、その前にもクリスマスツリーがたくさん。もうここから「フェスティバル・オブ・ツリー」が始まっています。ロビーに展示されていたうちからいくつか紹介させていただきます。 テディベアのファンなら飛びつきたい、コレクターズアイテム満載のツリーと、紫のシフォンリボンが印象的な「パリの一夜(A Night in Paris)」と名付けられた純白のツリー。 白フクロウや動物、蜂の巣などをあしらった、当ホテルのオリジナル「森の友達(Forest Friends)」ツリーと、アメリカで広く知られるポエム「クリスマスの前の晩("The Night Before Christmas" または "'Twas the Night Before Christmas")」をモチーフにしたツリー。「博識」のシンボルであるフクロウは、近年のクリスマスには欠かせないアイテムになってきています。 既に「SOLD(売却済)」の札がかかっているものも多く、主催者側から付いている値段が一基4,000ドルと思うとビックリですが、おそらく企業などが購入するのでしょうね。こちらの収益金はシアトル子ども病院と、その中の自閉症センターに寄付されることになっています。このツリー達はもうすぐ片付けられてしまいますが、その後も入り口のリラックスしたサンタクロースのディスプレイとメインロビーのクリスマスデコレーションはありますので、ぜひクリスマスの雰囲気を味わいにいらしてくださいと、コンシエルジュさん達のオススメでした。 【データ】名称:フェアモント・オリンピック・ホテル (Fairmont Olympic Hotel)住所:411 University St., Seattle, WA 98101Tel:(206) 621-7889URL:http://www.fairmont.com/seattle/イベント名:フェスティバル・オブ・ツリーURL:http://www.seattlefestivaloftrees.com/ツリー一覧:http://www.seattlefestivaloftrees.com/trees.html Eko夫の転職に伴い渡米、シアトルに住み着いて、気が付けば20年になりました。仕事、子育て、学業と突っ走って来ましたが、2011年3月の震災をきっかけに、微力ながら復興のお手伝いをさせて頂いています。長年住んでいるからこそ知っている昔話など交えつつ、大人の、または家族で、そして子供向けと、シアトルの色々な楽しみ方をお届けします!