メキシコのお酒と言ったらテキーラが非常に有名ですが、メキシコはビール大国というイメージの方も多いのではないでしょうか。実際その通りで、メキシコでは普通、「お酒を飲む」と言ったらビールを飲むことですし、お水やジュースのような感覚でぐいぐいビールを飲んでいる人が沢山います。日本に輸入されているメキシコのビールも、最近は色々ありますよね。
日本で一番有名なメキシコのビールはコロナ(Corona)だと思うのですが、実はこれ、メキシコでは全国ブランドですが人気にかなり地域差があり、私の住んでいるモンテレイではスーパー等で売ってはいるものの、飲食店に置いてあることはまずありません。代わりによく飲まれているのは、テカテ(Tecate)やインディオ(Indio)、ドスエキス(XX)など。これらも全国ブランドなのですが、製造元のセルベセリア・カウテモク・モクテスマ(Cervecería Cuauhtémoc Moctezuma、Cerveceríaは英語のBreweryにあたります)がモンテレイに本社工場を置いていることが関係しているのかもしれません。
そんなセルベセリア・カウテモク・モクテスマから、クリスマスシーズン限定で販売されるビールがあります。その名もノチェ・ブエナ(Noche Buena)、スペイン語で「クリスマス・イブ」「ポインセチア」のことです。名前の通り、真っ赤なポインセチアの描かれたパッケージが目印です。
私はビールが飲めないので具体的な味はお伝えできないのが残念なのですが、ビールの種類としてはボックに分類され、アルコール度数は5.9%、濃い味の黒ビールだとか。
メキシコ人にとっては、このノチェ・ブエナが店頭に並ぶとクリスマスが近づいているのを感じるという、一つの冬の風物詩となっています。11月末から年明けまで、スーパーや酒屋さん等どこでも売っていますので、ビールがお好きな方は是非、メキシコのクリスマスの味を試してみてはいかがでしょうか。かさばりますが日本へのお土産にしても、クリスマスパーティーのテーブルに華を添えてくれそうですね。
クリスマス=ヨーロッパなイメージが強いですが、実はポインセチアの原産国はメキシコ。日本では尖った葉の赤か白の鉢植えがポピュラーですが、メキシコは原産国だけあって、色も形も様々なポインセチアが売られています。
驚くべきは種類だけでなく、日本では鉢植えがメインのポインセチアが、メキシコではこんなに大きく、屋根まで届くほど育っちゃうんです!日本ではなかなか見られない光景だと思いますので、メキシコにお越しの際は是非、街路樹にも目を向けてみてくださいね。
【データ】
製造元:セルベセリア・カウテモク・モクテスマ(Cervecería Cuauhtémoc Moctezuma)
URL:https://heinekenmexico.com/
Sayaka
初めてのメキシコは、一年間の語学留学で訪れたメキシコシティ。今は仕事の都合で、二度目のメキシコ生活を通称「美男美女の街」「肉の街」のモンテレイで送っています。(名前に偽りなく、確かに美男美女は多いし、肉は美味しいです!)旅先で欠かせないのは、スーパーマーケット巡り・絵葉書を書く・各地の公共交通機関に乗ること。まだまだ旅行情報の少ないメキシコ、自分が「あったら便利」と思う情報を、どんどん共有していきたいと思います。