フランスを代表するマルシェ・ド・ノエル(クリスマスマーケット)と言えば、ストラスブールを外せません。フランス東部にある同都市は、ライン川を挟んでドイツと面し、時代と共にドイツ領またはフランス領になってきました。そのため両国の文化が混ざり合い、フランス国内でも特徴ある場所です。
普段のストラスブールも素敵ですが、マルシェ・ド・ノエルが開催される年末は1年でもっとも輝く時期です。2016年は11月25日からクリスマスイブの12月24日まで、市内各所でマーケットが開催されています。約300の店が市内を覆い、特に日が落ちてからは、各店舗の灯りと街中のイルミネーションでとても幻想的になります。ヨーロッパ最大級のクリスマスマーケットの1つです。
もっとも伝統的なのがブログリ広場のマルシェ・ド・ノエル。1570年から続くもっとも古いマーケットです。またストラスブールのマルシェ・ド・ノエルでは毎年招待国が決められ、その国をテーマにしたクリスマスマーケットも開かれます。2016年はポルトガルが選ばれました。
マルシェ・ド・ノエル以外にも、なめし皮職人の集まっていた地区プティット・フランスに残る木組みの家々や、片側のみの尖塔が有名なノートルダム大聖堂など、見どころはあります。アルザス地方のワインに加えて、シュークルート(塩漬けにし発酵させたキャベツを、ハムやソーセージもしくはサーモンなどと一緒に白ワインで煮込んだもの)など名物料理も楽しんでしまいましょう。
この時期のストラスブールは大変寒いです。マルシェ・ド・ノエルはすべて屋外にあるため、防寒対策だけは万全に! 暖かい格好で心行くまで本場ヨーロッパのクリスマスを楽しんでください。
【データ】
名称:ストラスブールのクリスマスマーケット(Marché de Noël de Strasbourg)
住所:ストラスブール中心部
営業時間:11:00〜20:00(11月25日は14:00〜21:00)
休み:なし
最寄り駅:SNCF Strasbourg
備考:開催期間は2016年11月25日〜2016年12月24日
加藤 亨延
ジャーナリスト。日本の雑誌に海外事情を寄稿。専門は日・英・仏の比較文化。ロンドンにて公共政策学修士を修了後、東京で雑誌、ガイドブック制作に携わる。2009年9月よりパリ在住。取材などで訪れた先は約60ヵ国800都市。現地コーディネートも担当。趣味は飲物。各国蔵元とミネラルウォーターの源泉へ足を運ぶことがライフワーク。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。ご連絡はこちらまで。