先月からお伝えしてきたバンクーバーシリーズ、今回が最終回となります。過去5回でお伝えしていなかった魅力と多くの人が誤解しているバンクーバーの事をお伝えします。そもそもバンクーバーは太平洋に面したブリティッシュ・コロンビア州最大の都市でありカナダ西部の玄関口となっています。日本から最も近いカナダの都市であり、冬の寒さが厳しいカナダの都市の中でも比較的温暖な気候のため観光にも長期滞在にも非常に人気のある都市です。海があり、近代的なビルが立ち並び、世界各国のレストランが多数、プロスポーツチームもあり、自然が豊富。それゆえ世界の暮らしやすい街ランキング1位を獲得したこともあるのがバンクーバーです。 周りを海に囲まれた日本に住んでいると、私にとって海は生活の一部として存在していました。ところが今カナダ内陸部に住んでいる私にとって海が恋しくて仕方ありません。そのためバンクーバーに来るとまず海を見に来ます。ダウンタウン北側のウォーターフロント。写真で見えるように豪華客船も発着しています。そこから西へ歩くとスタンレー・パーク。海を眺めるもよし、自転車をレンタルしてサイクリングするもよし。 バンクーバーの海岸近くにはたくさんの自転車レンタルショップが多数並んでいます。スタンレー・パーク、イングリッシュベイ・ビーチ、サンセット・ビーチと自転車も走れる遊歩道が整備されていますので海岸沿いのサイクリングはお勧めです。 お腹が空いたらラーメン!先月山頭火ラーメンを紹介しましたが、やはりロブソン通りにある豚骨こってりスープのJINYA RAMEN BARはいかがでしょう。ここバンクーバーはアジア系移民が多く、世界でも屈指のラーメン激戦区と言われています。お気に入りのラーメン屋を探すのも楽しいですね。 アジア系移民が多いと言ってもカナダで日本の商品を手に入れるのは非常に困難です。でもバンクーバーにはダイソーがあります。品揃えはほとんど日本国内と一緒。日用雑貨から食品まで手に入ります。但し値段が約倍の2ドルからとなっています。嬉しいからとついつい商品をかごに入れてしまうと、会計の時目が飛び手てしまいます。 ダイソーが入っているAberdeen Centreというショッピングモールにうつわの館という和食器を扱っているお店があります。ここでは茶碗や急須、とっくりやおちょこなど純和風食器専門店です。店員さんに聞いてみるとほとんどの商品が日本製とのこと。私のお気に入りのお店です。 スポーツ観戦好きの人はBCプレイスは必須です。メジャー・リーグ・サッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップス、カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)のBCライオンズのホームグランドとして知られており、昨年は女子W杯カナダ大会の決勝の舞台にもなりました。その他ロジャース・アリーナはナショナル・ホッケーリーグ(NHL)のバンクーバー・カナックスの本拠地となっていてバンクーバーはスポーツイベントも盛んです。 今回を含めて6回に渡ってバンクーバーの魅力をお伝えしてきましたが、実は多くの人が誤解していると思われるバンクーバーの違う面を最後にお伝えします。バンクーバーはトロント、モントリオールに次いでカナダ第3位の都市と言われていますが、実は人口数は約60万強でカナダ第8位の都市なのです。周辺のリッチモンドやバーナビーなどを含めバンクーバー都市圏呼ばれています。一般的にバンクーバーは気候が良いと言われていますが、これも人によって解釈が変わります。確かに夏は晴れの日が多く乾燥していて過ごしやすく、冬は雪があまり降りません。しかし冬は雨が多く太陽が出ることが多くありません。また白人世界を思い描いてバンクーバーを訪れると少しびっくりするかもしれません。人口比率は白人50%弱、その他中華系を中心にアジアからの移民が約44%となっていて街中では中国語表記の看板を多く見かけます。とはいえバンクーバーの魅力に変わりはありません。 【データ】スタンレー・パーク(Stanley Park)URL:http://vancouver.ca/parks-recreation-culture/stanley-park.aspx陣屋ラーメン・ダウンタウン店(Jinya Ramen Bar)住所:270 Robson St, Vancouver, BC 電話:604-568-9711URL:http://jinya-ramenbar.com/ダイソー、うつわの館住所:4151 Hazelbridge Way Richmond BC(Aberdeen Centre内)カナダ連邦警察ギフトショップ(Mounted Police Post)住所:767 W Cordova St, Vancouver電話:604-605-5557URL:https://www.mountieshop.com/ 白柿 佳一アメリカでマスコミ学の修士号を取得。在学中のインターンでニュース映像カメラマンを経験。帰国後、テレビ通販チャンネルのカメラマンとして11年勤務。2012年3月、アラフォーオヤジが妻子を連れてカナダ移住を実現。現在、カルガリー、バンフを中心にビデオカメラマンとして活動しながら、地元日系情報誌カルガリー・ウォーカーにもコラムを執筆中。