シアトルから東へ約200キロの山あいにあるレブンワースは、可愛いドイツ・バイエルン地方の町並みを再現したテーマパークのような町です。雰囲気を保つために建築コードが決まっているらしく、ここではマクドナルドもサブウエイも建物や看板がドイツ風に仕立てられています。観光地でおみやげ物店も多いなか、訪れるたびに絶対に外せないのが、クリスマス用品専門ショップの「クリス・クリングル」です。クリス・クリングルというのはサンタクロースとしてプレゼントを贈り合うやり方とも、サンタクロースの別名とも言われています。クリスマス映画「34丁目の奇跡」(1994年)ではイベントのサンタクロース役になる老人の名前がクリス・クリングルでした。 まず店内に入ると、所狭しと飾られたクリスマス・デコレーションの数々に圧倒されます。売り場の物以外にもこうしたディスプレイも全てが商品で、飾り付けられたクリスマスツリーごと購入していくお客もいるそうです。 こちらは色々な形態のサンタクロース人形を集めた棚。定番の真っ赤なサンタ・スーツのものだけでなく、ビクトリア朝時代を思わせる凝った刺繍のあるものや、豊穣を表す色とりどりの服をきているサンタさんも少なくありません。 店の奥に進むとクリスマス風景のジオラマがセットされています。こちらでは暖炉の上やクリスマスツリーの周りをこうした小さな町並みを作って飾ります。ツリーをぐるりと鉄道模型の線路で囲んでレトロな電車や機関車の模型を走らせたりもします。飾られている中からお気に入りのものがあれば、テーブルの下のその位置にその商品があるシステムになっています。 こちらは同じディスプレイでも昼と夜を分けたスタイル。こんな風に広々と飾り付けられたら素敵でしょうね。こちらでは自分のスタイルで長年かけて時代や色みを合わせてコレクションし、町並みを作っていくのを趣味としている人も多いです。 そしてこちらがディズニーのクリスマス。毎年新しいオーナメントやフィギュアを発売するので、コレクターには見逃せません。 「クリス・クリングル」のお店は2階建で、ちょっと奥まったところの狭い階段を上っていくと、種類ごとにツリーに飾り付けられたオーナメント売り場があります。この時は子供連れのお客が多く、プライバシー保護のため写真が撮れませんでしたが、クリスマス・オーナメントの博物館と言ってもいいほどです。12月のクリスマスシーズンはレブンワースが一番美しい季節です。ぜひお出かけになってみてくださいね。 【データ】店名:クリス・クリングル(Kris Kringl)住所:907 Front Street, Leavenworth, WA 98826TEL:(509) 548-6867URL:http://www.kkringl.com/営業時間:10:00〜18:00その他:レブンワースHP(http://leavenworth.org/) グレイハウンドバス(http://goo.gl/2MOa4W) Eko夫の転職に伴い渡米、シアトルに住み着いて、気が付けば20年になりました。仕事、子育て、学業と突っ走って来ましたが、2011年3月の震災をきっかけに、微力ながら復興のお手伝いをさせて頂いています。長年住んでいるからこそ知っている昔話など交えつつ、大人の、または家族で、そして子供向けと、シアトルの色々な楽しみ方をお届けします!