劇場が建設されてから定期公演が休まず行われています フランチェスコ・チレアの作曲した全4幕のオペラ<アドリア―ナ・レクヴルール>はサンカルロ歌劇場でもお馴染みのオペラ演目の一つ。最近では2003年に再演され、アドリア―ナ役には8月末に死去された、ソプラノ、ダニエッラ・デッシさんが演じ、マウリーツィオ役は今回は聞きに来ていました、テノール、ファビオ・アルミリアートさんでした。 サンカルロ歌劇場には1階と2階にバールがあります 今回の指揮者はダニエル・オーレン、久しぶりにサンカルロ歌劇場へオペラを振りに来ました。アドリア―ナ役(ソプラノ)にはアンナ・ピロッツィだったのが、バルバラ・フリットリに変更され、マウリーツィオ役(テノール)もマルチェッロ・ジョルダーニでしたが2度3度と変更になりようやく開幕となりました。 2階は豪華で大きなサロンがありバルコニーへ出ることもできます 作曲家フランチェスコ・チレーアは以前ナポリの国立音楽院の学長にもなったほど人徳があり教育にも熱心な作曲家でした。その上アドリアーナ・レクヴルール初演の際に歌ったのはオペラ史上最も有名なナポリ出身のテノール歌手<エンリーコ・カルーソ>でその前に作曲されたオペラ<アルルの女>でも歌っていて、チレーアとは仕事のパートナーとしてお互いにかけがえのなかったことはいう間でもありませんでした。 奥にはグランドピアノも常設されサロンコンサートが開かれます アドリア―ナ役はソプラノでも深みと重みを持ち合わせた声の質が要求され、しばしばすでにキャリアのあるオペラ歌手が歌われることが多いのが特徴です。コンサートのリサイタルでもよくアリアを歌われ親しみのある曲です。これからのサンカルロ歌劇場はダニエル・バーレーンボインのピアノリサイタルや今シーズン開幕のオペラはロッシーニ作曲の<オテッロ>その後プッチーニ作曲<ラ・ボエーム>が行われます。来年早々にはダニエル・オーレンのラヴェル作曲などのオーケストラ共演があり益々盛り上がっています。 オペラ終了後のカーテンコール 世界一美しいと言われているサンカルロ歌劇場へ一度足を運びに来ませんか?【データ】サンカルロ歌劇場(Fondazione Teatro di San Carlo)住所:98/F, via San Carlo 80131 Napoli, Italiaチケット売り場(biglietteria)TEL: +39 0817972331/412月〜土10時〜17時半 (da lunedì a sabato H 10.00〜17.30) 日10時〜14時(domenica H 10.00〜14.00) ケイコ大学卒業後、中学教員を経てイタリアミラノへ渡伊。フィレンツェ、ローマ、ナポリにも在住。昨年7月よりラスペツィアに移住。ローマ国立アカデミアサンタチェチーリア、イタリア国立音楽院修了。愛の妙薬でイタリアオペラデビュー。イタリアと日本で音楽活動を行う。趣味はF1観戦、ハーブティーを毎日飲む、メルカート(青空市場)で掘り出し物探し。ヨガ、ドッグシッター。兵庫県出身