メキシコはある程度の規模の街なら日本料理店は必ずあるのですが、提供されているのは大抵、「日本に存在しない日本料理」。多くのお店のオーナーは日本人では無く、・ケチャップの代わりにスイートチリソース・醤油の代わりに鰻のタレ・何にでもチーズをかける等が当たり前に行われています。メキシコで日本人監修で日本と変わらない味付けのものが食べられるお店は、大きな街でもそう多くはありません。 メキシコで日本人オーナーがやっている食べ物屋さんと言うと、メジャーなのは寿司屋、ラーメン屋、定食屋さん。ここモンテレイにもこの3つは元々あったのですが、今年、ありそうで無かった日本のカレー専門店Mr. Curryがオープンしました!日本人もよく留学するモンテレイ工科大学に隣接しているので、メキシコ人のクラスメイトに日本の味を紹介したい!という時にも便利ですね。日本のカレーはメキシコでは知名度が低いのですが、メキシコ料理に見た目がよく似たものがあるので、初めて食べるという方にも割とスムーズに受け入れてもらえます。 お店はピザ屋さんの二階の屋上スペースにあり、テントを貼って4人掛けのテーブルが4つ並べられています(調理スペースは屋内)。先にカウンターで注文、お会計を済ませるフードコート方式ですが、料理は席まで持ってきてもらえます。 こちらがカレーのメニュー、英語併記なので、西語ができなくても安心です。色々メニューはありますが、ルーの部分は共通で、上にメニュー名に含まれるトッピング(から揚げ、ハンバーグ、チキンカツ、フィッシュカツetc.)がのって出てきます。ルーは緩め(しゃばしゃばした感じ)かつ甘めで、ご飯はお茶碗二杯以上はあるビッグサイズです。どのカレーも$30追加で、フライドポテトと飲み物(冷たい緑茶、麦茶、ウーロン茶か、ソフトドリンク)のセットが付けられます。それに写真のメニューにはありませんが、アイスやカキ氷、たこ焼き、カレーパンなども売っているので、是非、お腹を空かせて行きましょう。笑この日は二人で行ったので、チキンカツカレー$100と唐揚げカレー$95を、それぞれポテトと飲み物のコンボで頼んでみました。二枚目に写っている緑の飲み物は緑茶、メキシコにしては珍しく、砂糖抜きでした。 写真を見て分かるとおり、トッピングが載っているだけで、ルーに野菜は全く入っていません… 野菜が無いのは日本人には物足りないですが、モンテレイの人はあまり野菜を好まない、お肉大好き人間が多いので、そこに配慮しているのかもしれません。ベジタリアン向けの野菜のみのカレーはあったので、次回行くときは数人でトッピングの載ったカレーと野菜カレーを頼んで、シェアしてみようかと思います。 お持ち帰りもOKですが、私が行ったとき(開店直後の午後二時過ぎ、ちょうどメキシコのお昼時)は調理場兼レジで店員さんが一人しかおらずてんてこ舞いしていたので、まとめ買いや大人数で行く場合は、事前に電話しておくと良いかもしれません。 まだ新しいので改善の余地はありそうなお店ですが、それでも日本人のソウルフードが気軽に食べられるお店ができたのは有難いです。店員さんが熱心にお客さんのアンケートを読んでいるのが印象的だったので、これからもっともっと良いお店になっていってくれると嬉しいですね! 【データ】名称:ミスター・クリー(Mr.Curry)住所:Luis Elizondo 325 Col. Alta Vista, entre Caracas y Montevideo, Monterrey, N.L.Tel:81 2235 5686営業時間:月-金 12:00-21:30、土日 13:00-21:30※営業時間は変わる場合があるので、HPでご確認ください。休み:なしURL:https://www.facebook.com/mrcurry.tokyotaste/about/※営業時間外はお店の垂れ幕や立て看板は全て片付けられてしまいます。かつ、お店の前は通り過ぎると戻ってくるのに苦労するつくりの一方通行の通りなので、初めて行く方は開店・閉店時間ぎりぎりは避けた方が良いかと思います。車だとちょっと見つけづらいので、外観の写真を貼っておきます。写真の中央2階がMr.Curryです! Sayaka初めてのメキシコは、一年間の語学留学で訪れたメキシコシティ。今は仕事の都合で、二度目のメキシコ生活を通称「美男美女の街」「肉の街」のモンテレイで送っています。(名前に偽りなく、確かに美男美女は多いし、肉は美味しいです!)旅先で欠かせないのは、スーパーマーケット巡り・絵葉書を書く・各地の公共交通機関に乗ること。まだまだ旅行情報の少ないメキシコ、自分が「あったら便利」と思う情報を、どんどん共有していきたいと思います。