ボストン在住の現地レポーターから、アメリカ東海岸・ニューイングランド地方の紅葉を楽しむ「ホワイトマウンテン国立公園」についての取材レポートが届きました!
雄大な紅葉を満喫できるニューハンプシャー州ホワイトマウンテン国立公園
ボストンから車で3時間の絶景スポットを目指す
10月上旬下旬にかけて、東海岸エリアは紅葉のシーズンに突入します。
春のワシントンD.Cの桜祭りも非常に素晴らしかったですが、秋の紅葉と言えば、この辺りではアメリカ北東部に位置するニューハンプシャー州ホワイトマウンテン国立公園は絶対外せないエリア。総面積 3,039 にも及ぶ広大なこの国立公園。このエリアの雄大すぎる紅葉の景色は、見るだけで心が洗われます。今回はボストンから車で約3時間、まさに紅葉がピークとなったホワイトマウンテンに行って参りました!
ボストンからのハイウェイを30分も走れば、あっという間に美しい紅葉がハイウェイの左右を埋め尽くし、常に目が奪われる道のり。およそ3時間の運転もこの紅葉のおかげで苦になりません。
※North Conway付近の16号沿い。普通のドライブウェイで紅葉の景色を探すのも楽しい。
ニューハンプシャー州の観光スポットNorth Conway
今回はまず最初に、ニューハンプシャーの中でも見所が多く、ショッピングも楽しめる街North Conwayへ。この街は、美味しいレストランやブリューワリーも多く点在する観光スポット。またSaco Riverというアクティビティに適した川や様々な風景を彩る湖、ロッククライミングや森林でのハイキングを満喫できるTrailなどが数多くあり、紅葉ロード112号へのアクセスもスムーズなため、夏から秋にかけて観光客が多く集まります。
※同じく16号沿いにある古いCovered Bridge(屋根付き橋)。映画「Madison郡の橋」でも知られるこのCovered Bridgeは、古い田舎町を走っているとたまに見つけることが出来る。紅葉と屋根付き橋、つい車を停めてみたくなる風景。
North Conwayエリアにある、全体でおよそ1時間程の距離を歩くDiana's BathsのTrail。夏は川辺で水遊びも楽しめそう。我々のような子連れファミリーも多く、子供たちは岩を登るアドベンチャーを大満喫。
紅葉ロードと呼ばれるKacamagusハイウェイ。極採色に彩られた紅葉が続く。
今回は、North Conway近隣のGlenに滞在。翌朝早くからホワイトマウンテンへ!Saco River沿いを走るKancamagus ハイウェイ(112号)をホワイトマウンテンの南側を横断する形でLincolnに向けて走りました。ホワイトマウンテンには、主にこの南側を走るKacamagus ハイウェイと、北側を走る302号線を走る2つの巡り方があります。今回はLincolnにある、LostRiverという渓谷をゴールにしていたため、同じ日に紅葉ツアーをしていた友人に302号線の写真を依頼し、112号の紅葉ドライブを選択。
※目の前から遠くに連なる山々まで続く雄大な紅葉の景色
Kacamagus ハイウェイ沿いは、ビビッドな色合いが目にも鮮やか。さすが紅葉ロードと呼び名の高いKacamagus ハイウェイ 。はるか彼方まで続く雄大で極彩色に彩られた紅葉の景色が延々と続きます。あまりの素晴らしさに、ドライバーは運転に集中できないので要注意です。
なお、こちらの紅葉はシュガーメープル、レッドメープルが多いそうで、橙や黄色、そして赤へとグラデーションしていく葉が、秋の陽射しに輝き美しい光景を作り出します。
ハイウェイ沿いには車を停めて休憩する観光スポットも点在しています。
なめらかで大きな岩の上を流れる澄んだ清流と、紅葉の美しい景色に、マイナスイオンをたっぷり浴びていることを実感します。
※こちらは302号線沿いの湖。湖や大きな岩山のある302号沿いは、Kacamagusとはまた違った景色を楽しめる。風のあまりない日には、湖が鏡のように紅葉を映し出し、立ち去りがたい光景を作り出す。
※302号線沿いにあるブレトンウッズ協定が締結されたことで知られるマウント・ワシントン・ホテルとその一帯の紅葉。100年以上続くこのホテルの内装は非常に美しく一見の価値がある。
秋の東海岸は、日本と同様に紅葉が美しく、観光客も多く集まります。その中でも、特にニューハンプシャー州のホワイトマウンテンは、その雄大な自然の景色や多数ある美しい湖、川が織りなす風景に心が動かされ、私のように毎年足を運んでしまう人も少なくないようです。
秋の東海岸にお越しの際には、是非事前に紅葉情報をチェックしてみてください!