夏のヴァカンス後にいろいろなバールやお店、レストランがリニューアルオープンし、この<マンジャ・ナポリ>はその少し前に新しくオープンしました。以前はステーキ屋でしたが、評判がイマイチだったらしく、このタヴェルナに変わりました。<タヴェルナ>と読むと日本語で<食べるな!>を想像してしまいがちですが、イタリア語でタヴェルナの意味は居酒屋、大衆食堂のことになります。日本語とイタリア語で意味が全く違いますので驚かれる方もいると思います。 久しぶりにナポリへ行ったときに、ここでランチをするために友人たちと来たのですが、平日と土曜日にも日替わりランチ(10€)を選ぶことができますので、バランスよくナポリ郷土料理を食べることができます。 前菜はマンジャ・ナポリのお任せを注文しました。食べてみるとトマトソースが下にしかれていたカボチャのコロッケでした。イタリアのカボチャはあっさりしていてそんなに甘くなく、よくパスタとあえることがありますが、カボチャのコロッケもなかなか普段では食べないので、新鮮で美味しくいただきました。 私はトマトとナス入りのパスタはよく注文するのですが、ここは生のプチトマト入りでそのトマトの酸味が少なくナスも苦くなくて私好みのお味で美味しく頂きました。 このカボチャ入りのパスタはなんと、少し生姜も入っていて初めての食感でしたが、体にはきっといいだろうと想像しながら味わって食べました。 メイン料理はムール貝、エビ、タコの煮込みを選び、とてもボリュームがありましたが、コショウも少し効いていて、さすがナポリは海が近くですのでお魚が美味しいなと感じました。 付け合わせにはナスとトマトの和えたものを頂きました。これもナポリではよくある一品で、<メランツァーネ・ア・フンゲッティ>といいます。イタリアのナスは細めと大きなナスが売っていますが、このお料理は大きめのナスで調理すると上手くできます。 イタリアのハンバーグはパン粉や卵、玉ねぎなどは中に入れません。ミンチのお肉をハンバーグの形にするだけなのでお肉の素材が大切です。もしパン粉や卵などを入れる場合は別の料理<ポルペッテ>(肉団子)といいます。付け合わせは<ズッキーネ・アッラ・スカペーチェ>というズッキーニを油で軽くサッと揚げて、ガーリック、ミント、お塩と酢で和えたものですが、これもナポリ郷土料理になります。 清潔で明るくフレンドリーなスタイルで、若者が好みそうな内装でした。ナポリ料理をはじめ、イタリアの創作料理にも力を入れている様子でしたし盛り付けもオシャレでした。ピッツァだけではなく一度ナポリの料理を味わってみませんか?【データ】正式名:タヴェルナ・マンジャ・ナポリ・パルテノぺア (Taverna Mangia Napoli Partenopea)住所:Via Gian Lorenzo Bernini, 87, 80129 NapoliTEL: 081 1858 0063営業時間:12時から16時、19時から0時30分休業日:月曜日 ケイコ大学卒業後、中学教員を経てイタリアミラノへ渡伊。フィレンツェ、ローマ、ナポリにも在住。昨年7月よりラスペツィアに移住。ローマ国立アカデミアサンタチェチーリア、イタリア国立音楽院修了。愛の妙薬でイタリアオペラデビュー。イタリアと日本で音楽活動を行う。趣味はF1観戦、ハーブティーを毎日飲む、メルカート(青空市場)で掘り出し物探し。ヨガ、ドッグシッター。兵庫県出身