世界遺産の数に関しては世界でも最多であるイタリアの中で、シチリア島内には、(2016年9月現在で)全部で7つもの世界遺産があります。その一つであるピアッツァ・アルメリーナのローマ時代のカザーレ別荘(イタリア語表記:Villa Romana del Casale)は、1997年に世界遺産に登録されています。 ピアッツァ・アルメリーナの街から5km程離れた場所にあるこの別荘は、正確には誰の持ち主だったかを示すものが発見されていません。その為、いくつか仮説が出ているのですが、ローマ時代の皇帝あるいは上流階級の誰かの別荘だったと言われています。この巨大な別荘の床にはモザイクが未だに残されており、当時の生活や習慣などを垣間見ることができます。 別荘内で見学可能なモザイク画の中でも最も有名なのは、こちら。ビキニ姿の女性が、スポーツ競技を行っている様子が描かれたもの。冠の様なものを受け取っている女性がいることから、スポーツの競技大会ではないかと推測されます。この時代からビキニが存在していたことに、驚いてしまいます! 別荘内はかなり広いので、余裕を持って観光されることをおすすめします。各モザイク前には、小さいパネルが設置されており、英語による簡単な説明書きもあります。詳細が記載された日本語のガイドブックを売店で事前に購入し、本を片手に各モザイク画を見学するのも良いかもしれません。【データ】ローマ時代のカザーレの別荘(Villa Romana del Casale)住所:Strada Provinciale 90, Piazza Armerina (EN)Tel: 0935-687667オープン時間:09:00〜19:00(最終入場は18:00)入場料金:10ユーロ 小湊 照子イタリア在住合計10年目で、シチリア島で働き始めて5年が経ちました。現地会社で、テレビや雑誌のコーディネーターや通訳、旅行の手配などを行っています。シチリアは、料理もワインも美味しく、観光地としての見所もいっぱいの本当に魅力的な場所です。地元民しか知らない様な美 味しいお店や、現地の生情報など楽しく伝えていきたいと思っています。ご連絡やお問い合わせはこちらへどうぞ。