台湾の新幹線「台湾高速鉄道( 臺灣高速鐵路、Taiwan High Speed Rail、 THSR)は台北と高雄を結ぶ、台湾の重要な交通の一つです。台湾高速鉄道が出来た2007年以来、今まで4時間ほどかかった在来線での移動や、台湾国内線飛行機を使っていた台北ー高雄間の移動が、新幹線で約1時間半で移動可能となりました。元々あった台北駅、板橋駅、桃園駅、新竹駅、台中駅、嘉義駅、台南駅、左營駅に加え、2015年には苗栗駅、彰化駅、雲林駅が加わり、2016年には南港駅も追加され、どんどん便利さを増していっています。
台湾高速鉄道のチケットは、各駅の窓口、自動券売機、またインターネット予約、そして台湾のセブンイレブンとファミリーマートのコンビニエンスストアチケットマシーンでの予約が可能です。台北ー高雄・左営の間は、大人座席指定普通車両で片道1名1,490元、子供片道745元です。(6 才以上、12 歳未満の子どもは子ども料金でチケット購入可能。身分証明書類必要。 また、6 才未満の子どもは座席なしできっぷ不要。身分証明書類必要。)自由席は片道1,445元、子供片道720元です。
2007年に開業した台湾新幹線の駅はまだ新しく、清潔で、無料Wifiなどの設備も整い、旅行客でも快適に過ごすことができます。売店やコンビニなどもあります。
台湾新幹線の車輌を見ると、なんだか見たことがあるような気がしますね。台湾高速鉄道の車両は、日本の新幹線技術を導入しています。日本の新幹線の車両、700系の改良型の700T型を使用しているため、外観も内装もほとんど日本の新幹線と同じです。1号車〜9号車が座席指定、10号車〜12号車が自由席になっています。
社内も日本の新幹線ととてもよく似ており、一般車両は1列、3席、2席の5席で並んでいます。各車両の前と後ろにはスーツケースなどを置くスペースがありますが、万が一たくさんの荷物が置かれ、おけない場合でも足元が広々としているので、スーツケースも置くことができます。
座席はリクライニング可能になっており、また窓際にはジャケットやカバンをかけることができるフックがあります。座席前には折り畳み式のテーブル、そしてポケットもあり、快適に新幹線の旅ができる工夫が施されています。車両の間には自販機コーナーやお手洗いなどもあります。
座席前のポケットにある車内誌「T Life」は、月刊で、毎号台湾国内の旅行情報やグルメ情報などを紹介しています。中国語のみですが、写真を見ているだけでも興味深く面白いですよ。
車内誌「T Life」では台湾新幹線をモチーフにしたグッズや新幹線弁当の紹介も載っています。これらのグッズやお弁当は車内販売や、駅構内の売店で購入可能です。車内販売は日本の新幹線同様、パーサーがカートを押して販売に来ます。温かいコーヒーや紅茶、パンやお菓子などの販売も行っています。
全12車両のうち、6号車はビジネス車両(商務車両)になっており、大きめのゆったりとした椅子が快適な作りです。またお菓子とドリンクのサービスもあります。台北ー高雄・左営駅の区間では大人片道1,950元、子供片道1,220元で利用できます。
せっかく台湾を訪れたら、台湾の新幹線に乗って遠出してみるのも良いですね!台湾第二の都市高雄までは台北から新幹線利用なら約1時間30分で到着で、日帰りトリップもできますよ!
チケット購入など難しそうで自信がないという人は、新幹線利用のオプショナルツアーなどを利用してみるのも良いですね!
(※掲載料金は2016年9月現在のものです)
【データ】
店名:台灣高速鐵路( Taiwan High Speed Rail )
住所:南港駅、台北駅、板橋駅、桃園駅、新竹駅、苗栗駅、
台中駅、彰化駅、雲林駅、嘉義駅、台南駅、左營駅
Tel:4066-3000
営業時間:6:00〜24:00
URL:https://www.thsrc.com.tw/index_jp.html?force=1