シンガポールホテル特集8「グッドウッド・パーク・ホテル」 「グッドウッド・パーク・ホテル」の外観を一目見れば、伝統のあるホテルであることがすぐにわかります。1900年にドイツ人社交クラブとして建設されたもので、2度の世界大戦を経て100年以上経過していますが、創建当初の姿を保っています。オーチャード通りからスコッツ通りに入って徒歩5分ほどの場所にあります。非常に便利な場所でありながら、道路より一段高い場所にあり、6ヘクタールの広い庭園に囲まれていることもあり、静かで落ち着いた環境にあるホテルです。 ティーラウンジやショップが並ぶ長い廊下 細長い廊下が伸びる内部を歩いていると、そのクラシックな景観のせいもあってか、ちょっとした探検気分になります。この廊下に沿うように、ラウンジやショップなどが並んでいます。上の写真は、アフタヌーンティーで有名な「レスプレッソ」というティーラウンジです。 廊下を歩いていると、カラフルな布地が並ぶ、洋服の仕立て屋がありました。こういうお店がホテル内にあるのも珍しいですね。 客室(366号室・デラックスメイフェアルーム) 広さ約31?のデラックスメイフェアルームのツインベッドルームです。クラシックモダンなデザインで、カウンターのような台の片方がデスク、片方が化粧台になっている造りがなかなか機能的です。高級ホテルに多い、落ち着いたシックなデザインではなく、あえてちょっとうるさめの、やや派手な要素を入れているのが、このホテルらしさと言えそうです。 こちらは、同じカテゴリのキングベッドルームです。 ポット、コーヒー・紅茶セット、無料のミネラルウォーター、セーフティーボックスと必要な備品はすべて揃っています。冷蔵庫内には、ソフトドリンクやビールが入っています(有料)。 クローゼットの中に、アイロン、アイロン台、スリッパ、バスローブが揃っています。 大理石を使用した重厚なバスルーム。バスタブは、深く長さもありますのでゆったりできます。シャワーブースはありません。 バスアメニティーも豊富です。シャンプー、コンディショナー、バスジェル、ボディーローション、シャワーキャップ、歯ブラシ、コットンパッド、ソーイングセットが揃っています。 ドライヤーは、デスクの引出しの中にあります。体重計もあります。 客室(163号室・デラックスルーム) 「デラックスルーム」です。39?ありますので、かなりゆったりとしたお部屋です。 豪華な調度品がそろっており、「デラックス・メイフェアルーム」とは違った、クラシックで落ち着いた雰囲気のお部屋です。 使い勝手の良い、広いクローゼットがベッド横にあります。 客室からは、ホテルの敷地内の静寂な風景が見えています。 バスルームも大きな違いはありませんが、灯り取の窓があるのはポイントです。 客室(191号室・ジュニアスイート) 「ジュニアスイート」は14部屋あり、50~65?と部屋によって広さが異なります。上の写真は191号室のリビング部分です。太陽の光が差し込む明るいリビングルームです。落ち着いたクラシックなデザインも素敵です。 同じお部屋のベッドルームです。 バスルームは、バスタブに加えシャワーブースもあります。 バスアメニティーは、英国皇室御用達の「モルトンブラウン」です。 ホテル内のレストラン シンガポールの中華レストランの中でも最高ランクの評価を受ける、四川・広東料理のレストランです。ワゴンで運ばれてくる伝統的なスタイルの飲茶も人気です。ランチ・飲茶 11:30-14:30(日曜のみ11:00-14:30)ディナー 18:30-22:30 お店の入口には、2014年から2016年の3年連続「シンガポールベストレストラン」に選出されたことを示す飾り皿が並んでいました。 入口の奥にあるお席の他、個室もあります。 朝食会場にもなる、メインレストラン「コーヒーラウンジ」です。コロニアル調の優雅な空間で、台湾粥、ローカルハイティーなどをいただくことができます。上の写真は、朝食ビュッフェの様子です。朝食 06:00-10:30ランチ 12:00-14:30ローカルハイティー 15:00-17:00ディナー 18:00-22:30 ホテル内の設備 プールは2か所にあります。 本格的なフィットネスセンターも備えています。 クラシックホテルですが、隅々まで手入れが行き届いているため、設備の古さが気になるということはほとんどありません。英国調のクラシックな雰囲気の中、贅沢な時間を過ごすことのできるホテルです。朝から晩まで予定が詰まっていて忙しい観光客にはおすすめできないホテルです。むしろ、ホテル滞在を楽しむことを目的とされる方におすすめです。「グッドウッド・パーク・ホテル」に滞在し、コーヒーラウンジでゆっくり朝食を食べてからオーチャードロードにショッピングに出かけ、昼過ぎにはホテルにもどりプールサイドでのんびり。夜は、ミンジャンでゆっくりお食事。そんな贅沢なシンガポール旅行を体験してみたいですね。 【ホテル情報】住所:22 Scotts Road Singapore 228221Tel:(65) 6737 7411客室数:233室チェックイン:14時チェックアウト:12時行き方:MRTオーチャード駅から徒歩5分 阿部 吾郎24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。