シンガポールホテル特集9「リージェント・シンガポール」 「リージェント・シンガポール」は、オーチャード通りからタングリン通りに進み、そこからトムリンソン通りに少し入った閑静な場所にあるデラックスホテルです。デラックスにしては比較的リーズナブルな価格設定となっていることで人気のあるホテルですが、センスのある”美しさ”を随所に感じさせる個性的なホテルです。外観を見ても、少々変わった形状の建物ですし、階段状になったホテル正面のプランターに花が咲き乱れているのも、なかなか見事です。 重厚なロビーを抜けると広々としたアトリウム 正面玄関から中に入ると、まず石造りの重厚なロビーがあり、その先に中心部の吹き抜け部分が見えます。 ホテルの中心部は吹き抜けになっています。このアトリウムの真ん中にエレベーターがあり、エレベーターからは渡り廊下で各客室フロアにつながっています。螺旋階段があったり、各階の廊下に沿って等間隔にプランターが並べられていたりと、センスを感じさせる非日常的な雰囲気の空間が広がっています。 客室(905号室・スーペリアルーム) 全440室のうち、200室を占めるベーシックなカテゴリーのお部屋です。36?と十分な広さがあり、壁一面の大きな窓からの採光も良く、明るく過ごしやすいお部屋です。 大型のフラットテレビはソニーの「ブラビア」、その横には横に広く使がっての良いワークデスクがあります。 固定電話以外にスマートフォンが備えてあり、国際電話を無料でかけられる他、インターネットも無料で利用可能です。 バスローブ、スリッパ、アイロン、アイロン台、コーヒー・紅茶セット、セフティーボックス、ドライヤーと備品はしっかり揃っています。冷蔵庫には、ソフトドリンクやビールなどが入っています(有料)。 無料のミネラルウォーターもあります。ベッド横の台に、コンセントが4つもあります。デスクにもコンセントがあり、コンセント不足に悩むことはありません。いずれも、日本のプラグがそのまま使えるタイプです。(ただし電圧が日本とは異なりますので製品によっては変圧器が必要になります。) バスルームは、やや手狭な感じではありあますが、大理石の重厚な造りです。 バスアメニティーは、ハブラシ、ひげそり、くし、サニタリーバッグ、シャワーキャップ、ボディーローションが揃っています。 シャンプー、コンディショナー、バスジェルと石鹸はロクシタンです。 ホテル内のショップ・レストラン・バー ホテル内にある、スイーツとパンのお店「ドルチェット・バイ・バジリコ」です。レストラン「バジリコ」のショップだけあって、その味は確かですが、それに加えディスプレイの美しさが目を引きます。 ショーケースに並ぶケーキは、まるで宝石のようにきれいです。整然と並べられたパンも、アートを感じる美しさです。営業時間 7:30~21:00 広東料理の「サマーパレス」です。高級感あふれる店内で、ゆっくりと食事をとることができます。お昼のコースで38シンガポールドル(約2,850円)、ディナーのコースで76シンガポールドル(約5,700円)(いずれも2名様から)からと、リーズナブルな価格設定です。その他、アラカルトメニューも充実しています。営業時間ランチ 12:00-14:30(日曜日は11:30-14:30)ディナー 08:30-22:30 古き良き時代のニューヨーク、マンハッタンの高級ホテルのバーを再現した世界的に有名なお店です。 お酒好きの方は、いろいろ解説したくなるような店内の様子ですが、何とも言えぬ雰囲気のある、美しい空間に感動を覚えます。映画のセットにでも使えそうですね。 この気泡の全く入っていない、Mの刻印がある氷が店の自慢に1つだそうです。たかが氷、されどここまで来ると芸術ですね。単に高級な酒がそろっているとうだけではなく、店の雰囲気やグラス、氷、バーテンダーの仕草など、すべて含めて最高のひと時を提供してくれるお店です。 個室も素晴らしい雰囲気です。 ウイスキーの樽が並ぶ小部屋もあります。営業時間日曜日~木曜日 17:00-1:00金曜日~土曜日 17:00-2:00 朝食会場にもなる、メインレストランの「バジリコ」です。このホテルのレストランやバーは、とにかくディスプレイの美しさに感動させられます。お店の中心にある、トマトが置いてあるテーブルに、朝食、ランチ、ディナーの時間には、それぞれ料理がきれいに並べられます。料理は旬の新鮮な食材を生かした、イタリア料理が中心です。 ゆったりとしたスペースで食事をとることができます。大きな窓の向こうにはプールが見えています。 ワインセラーに囲まれた、こんな個室もあります。営業時間朝食 06:30-10:30(日曜日のみ07:00-10:30)ランチ 12:00-14:30(日曜日のみ12:00-15:00)ディナー18:30-22:00 ホテル内の設備 多くの器具を取り揃えた、本格的なフィットネスセンターもあります。 エレベーターホールのシャンデリアがきれいだったので、思わず写真を撮りました。この写真だけではわかりにくいのですが、エレベーターホール全体にやさしい光が行き渡り、ほっこりとした空間を作り出していました。 ここまでご覧いただき、最初に述べた「センスのある”美しさ”を随所に感じさせる個性的なホテル」という意味がおわかりいただいたでしょうか。立地はやや不便、客室は快適に過ごせますが、デラックスホテルとしては普通です。しかし、トータルで見るとなんとも魅力のあるホテル、それが「リージェント・シンガポール」です。ただ泊まるだけではなく、全体を楽しんでもらいたホテルです。 【ホテル情報】住所:1 Cuscaden Road Singapore 249715Tel:(65) 6733 8888 客室数:440室チェックイン:15時チェックアウト:12時行き方:MRTオーチャード駅から徒歩12分 阿部 吾郎24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。