日本国内をはじめ、世界中にはたくさんの美しい夜景スポットがあります。数ある中、夜景の美しい街のひとつとして名を挙げたいのが、ヨーロッパに位置するハンガリーの首都、ブダペスト。街を流れるドナウ川を中心に、西側のブダ地区と東側のペスト地区から成るブダペスト。ドナウ川沿いには「王宮」をはじめとする存在感のある建物たちが並び、それらが作り出す夜景は、言葉通り“思わず息を飲んでしまう”ほどの美しさ。 そんなドナウ川沿いで一際存在感を放つのが、ペスト側にそびえ建つ「国会議事堂」。 ルネサンス風の要素をもつゴシック様式の荘厳な外観。それでありながら、内部はバロック様式も取り入れられているという、1902年完成のハンガリーの国会議事堂。そんな国会議事堂内は、昼間にガイドツアーで見学可能。 ガイドツアーに参加するには、事前に国会議事堂の公式ホームページからインターネットでチケットを購入します。時間により、ハンガリー語の他、英語をはじめとする数ヵ国語で催されているツアー。あいにく、国会議事堂側では日本語でのガイドツアーは催行していない為、日本語でしっかりとガイドの説明を聞きたい方や、個人でのチケット事前購入が不安な方は、日本語ガイドと一緒に議事堂内を巡る現地オプショナルツアーを利用してみるのもよいかもしれません。 ツアー開始時刻になったら、セキュリティーチェックやIDチェックを経て、議事堂見学スタート。ペスト側で一番高い建物である「聖イシュトヴァーン大聖堂」と同じく、高さ96mを誇る国会議事堂。神聖なる大聖堂の高さを超えないようにと、同じ96mの高さで造られたという議事堂は、横268m、幅123mの巨大な建造物。 まずはじめの見所は、ハンガリーを代表する画家、ロッツ・カーロイのフレスコ画が天井に描かれた「正面玄関ホール」。この正面玄関の扉が開かれるのは特別な催しがある時のみで、普段は別の出入口が利用されているそう。 正面玄関ホールの次に向かうのは、16体の王の像が取り囲む、撮影禁止の厳戒態勢エリア。ここには、ハンガリーの初代国王、イシュトバーンから最後の国王カーロイ4世の時代まで約950年にわたり受け継がれてきた歴史ある「王冠」が展示されています。そんな王冠をしっかりと目に焼き付けた後、ハンドメイドの青い絨毯が敷かれた部屋を通り抜け向かうのが、 赤と緑のシートが並ぶ「会議場」。首相と内閣の大臣たちが赤のシート、その他の議員は緑のシートを利用するそう。 会議場内は禁煙の為、会議場の扉の外には、喫煙者の為にクラシカルなタバコ置き場も設置されています。 こうして議事堂内の見所を巡り、約30分程で議事堂見学ツアーは終了。議事堂内には博物館も併設されており、ツアー後に自由に見学可能。 議事堂の模型も展示されているこの博物館。議事堂の歴史や構造についての他、これほどの規模を誇る議事堂のメンテナンス方法ついても、知ることが出来ます。 ブダペストの夜景を彩る、ハンガリーの国会議事堂。辺りも暗くなった時間帯にドナウ川越しに見るライトアップされたその姿も圧巻ですが、昼間に内部から見る姿も見応え充分。ブダペストを訪れた際は、昼も夜も、中も外も美しい国会議事堂を訪れてみてはいかがでしょうか。【データ】・施設名:国会議事堂(the House of Parliament)・住所: H-1055 Budapest, Kossuth tér 1-3・Tel: + (36) 1 441-4000・URL:http://www.parlament.hu・営業時間:AM8:00〜PM6:00(4月ー10月)/AM8:00〜PM4:00(11月ー3月) 小川 美和子人生初の海外、オーストラリアで海外旅行の魅力にハマり、学生時代はカナダでワーホリも経験。ますます旅好きに拍車がかかり、2015年2月より、地球の反対側のブラジルスタートで世界を旅しています。旅先で出会ったステキなもの、美味しいものはもちろん、その土地ならではの面白い体験など、訪れた国々の魅力をどんどん紹介していきます。地球の歩き方○○トラベラーズ ・南米・中東・ちょこっとヨーロッパのアイスクリーム旅