日本では、暑い夏が終わりに近づく9月。南半球に位置し、季節が日本とは逆のオーストラリアでは、ようやく寒い冬が終わり、春がやって来ます。オーストラリアで春の訪れを知らせるものといえば、ワイルドフラワー。色鮮やかな花々が野や街に咲き始めます。
そんなワイルドフラワーが咲き誇る時期にオススメのお祭りが、西オーストラリア州の州都、パースで行われる花の祭典「キングスパークフェスティバル」。
都市にある公園としては世界最大規模である1000エーカー(東京ドーム約87個分!)の広さを誇るキングスパーク。街の中心部にも程近い、ここキングスパークで一ヶ月に渡り開催されるこのフェスティバルでは、花を楽しむ様々なイベントが催されています。
先日行われた「ミステアユーズ・コイフィーアズ」というイベントでは、大人も子供もカラフルな草花でヘアアレンジを楽しんだり、「フローラル・ファンタジー・ファッション・コレクション」では、草花で作られたドレスたちが展示されたり。文字通り「華やか」な花を楽しむお祭り。
フェスティバル期間中の一番の目玉といえば、パーク内にある「ボタニックガーデン」。一年を通し様々な植物を楽しめるこのボタニックガーデンですが、9月〜1 0月にかけてがベストシーズン。3,000種もの草花がこの季節には生い茂ります。
ユニークな形の遊歩道、フィダレーション・ウォークウェイも架かるこのガーデン内には、日本ではあまり馴染みのない、珍しい植物もたくさん。
くるりとした形が印象的な西オーストラリア州の花、「カンガルーポー」をはじめ、パースの南西部に位置する「巨人の谷」に生える巨大な木々、真っ赤な花が特徴の「バンクシア」や、たわしのような形の「ボトルブラシ」等、一同に会しています。
ガーデン内には、西オーストラリア州の各エリアごとの植物や、南アフリカの植物を集めたスペースがある他、
「星の王子様」に登場することでも有名な、まるで根っこが上にあるような形のバオバブの木なんてものも生息しています。
そして、オーストラリアの先住民、アボリジニーの方々の生活に深く関わってきた植物たちもこのガーデン内にはたくさん。そんな植物たちとアボリジニーの方々に関する知識も、ガーデン内の各所に提示された説明文を読んだり、ガーデン内をよく知るボランティアガイドさんと一緒にウォーキングツアーでまわる事で、深めることも出来ます。
フェスティバル期間中、咲き誇る花々を愛でる為、世界中から観光客が集まるキングスパーク。キングスパークフェスティバルで、ぜひオーストラリアの春を体感してみてはいかがでしょうか。
【データ】
・施設名:キングスパーク&ボタニックガーデン(KINGS PARK&Botanic Garden)
・住所:Fraser Avenue,Kings Park,Western Australia
・Tel:(08)9480-3600
・キングスパークHP:https://www.bgpa.wa.gov.au/
・フェスティバルHP:https://www.bgpa.wa.gov.au/kings-park/events/festival
・営業時間(ビジター・インフォメーション・センター):9:30AM〜4PM
※キングスパークフェスティバルは、2016年9月30日まで開催中