シンガポール生まれの陶器メーカー、ルザーン(Luzerne)。ファインダイニングやラグジュアリーホテルで愛用されている、素敵なデザインの食器です。シンガポール政府から日本の皇室にも贈られたという、国を代表するブランドです。MRTブーン・ケン駅そばにある、本社兼ショールームにお邪魔してきました。(ショールームの見学は予約制になっています) 美しいデザインに加え、愛用されている理由は、その丈夫さ。高温で焼成すること、またカオリンを多く含ませることで、傷もつきにくくなっているとか。シンガポールでは、車が乗っても割れない陶器、というコマーシャルでも知られています。(とはいえ、絶対に割れないわけではないと思いますので、陶器として扱ってくださいね)鉛やカドミウムを含まないなど、安全性も考えられているだけでなく、ニューボーン(New Bone)と呼ばれる、動物の骨を使わない焼き物で、誰もが心地よく使えるように配慮されています。名前は明かせませんが、ヨーロッパにある某ミシュランレストランの食器も、ルザーンがオーダーを受けて作っているほか、日本でもなじみの深いあの有名ヨーロッパブランドの陶器も、実はここで作られています。 1947年創業、シンガポールの歴史より古い、70年という長い歴史を持つだけに、昔の中国名での看板も残っていました。(1995年にルザーンに改名)シンガポールの50周年を記念して、アメリカでターナー賞を取ったという、著名なシンガポール人の画家に描いてもらった水彩画のプレートも飾られていました。ちなみに、こちらの売り上げはチャリティーとして寄付されたそうです。 ショールームには、様々なラインの商品が並べられています。どこかイスラミックタイルを思わせる、優雅な草花の模様や、日本の食卓にも合いそうな、漆のような色合いのもの。どんなスタイルのテーブルコーディネートにも使えそうな、幅広いラインナップです。 そして、ラグジュアリーホテルなどで業務用としての引き合いも高いのも納得の、白のバリエーションの多さ。磁器のような澄んだ白色から、どこかほっとする温かさのアイボリーカラーまで、様々な白がそろっています。 私が一番ひかれたのは、シグネチャーシリーズのお皿。自然をそのままに映したかのようなお皿は、前菜をちょこちょこ載せるのにもぴったり。下の写真のソース用の器は、いろいろなレストランで見かけます。 ルザーンの食器は、デパートなどでも購入することができるのですが、断然おすすめなのが、ショールームのすぐ下にある、正規販売代理店のランデックス(Landex)での購入。特に、廃盤になったものやアウトレット品は、シンガポールとは思えない、とてもお得な価格で手に入ります。 シンガポールの風景を映したお皿やマグカップなども売っているので、お土産にもお勧めです。 その他にも、ランデックスでは、おしゃれなランチマットやカトラリー類などが、とてもお手頃な価格で売っていますので、ぜひ見てみてくださいね! 【データ】■ルザーン(Luzerne)住所:72 Bendemeer Road #02-22 Luzerne Singapore 339941電話: +65 6593 9988最寄駅:MRTブーン・ケン駅(徒歩5分)URL:http://www.luzerne.com/■ランデックス(Landex)住所:70 Bendemeer Road Luzerne #01-03 Singapore 339940電話: +65 6288 7700営業時間:10:00〜18:00定休日:日曜・祝日最寄駅:MRTブーン・ケン駅(徒歩5分) 仲山 今日子元テレビ山梨、テレビ神奈川アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ディレクター、ライターとしてお仕事を受けています。シンガポールのテレビ局J Food & Culture TV 勤務、All Aboutシンガポールガイド。ブログ。趣味は海外秘境旅行&食べ歩き、現在約40カ国更新中。