
オアシア・ホテル・ダウンタウンは、2016年4月にオープンした新しいホテルです。
奇抜なデザインが目を引きます。途中の階に空洞があり、周りは赤い格子状のパネルで覆われています。このパネルに蔦が這わせてあり、1~2年後ぐらいには緑に覆われたホテルとなるでしょう。
チャイナタウンから徒歩10分ほどの場所にあり、地下鉄のダンジョン・バガー駅へも徒歩3分ほどで、悪くない立地です。


チェックインカウンターは、ホテルの空洞になっている部分にあります。デザインホテルらしい、モダンな造りです。

チェックインカウンターの後ろは、芝が敷き詰められた広場「スカイテラス」になっています。チェックインカウンターのあるロビー階が、オープンエアーになっているというホテルはあまり見たことがありません。

新しいホテルですので、客室はとてもきれいです。しかし、広さは23?と少々手狭です。大きめのスーツケースは、広げるのに少し苦労するかもしれません。エキストラベッドは入りませんのでトリプルでの利用は不可能です。
しかし、ベッドは大きくて快適、備品は一通りそろっていますので、使い勝手は悪くありません。値段もシンガポールのホテルの中ではリーズナブルです。

コーヒー・紅茶セットにポット、冷蔵庫には無料のミネラルウォーター、その下に引出し式セーフティーボックスがあります。クローゼットには、バスローブにアイロンとアイロン台があります。

クローゼット内の引出の中にスリッパとドライヤーがあります。


バスルームも清潔ですが広くはありません。バスタブはなく、シャワーオンリーです。シャワーは、ハンドシャワーに加え、レインシャワーもあります。

バスアメニティーも、シャンプー・コンディショナー・ボディーローション、歯ブラシ、シャワーキャップ、くしなどが揃っています。交換用のトイレットペーパーもちゃんと置いてあります。

デラックスルームです。多少デザインが異なりますが、部屋の広さや造りはスーペリアルームとほぼ同じです。値段も大きな違いはありません。

客室からの眺めは、ホテルの特殊な形状から客室ごとに異なります。このように、吹き抜けになっているホテルの空洞部分を通して外が見えるタイプのお部屋もあります。

このホテルは27階建てですが、21階以上がクラブルームです。
広さは28?と、スーペリアルーム・デラックスルームより、やや広くなっています。

備品もほぼ同じですが、クラブルームにはコーヒーメーカーがあります。


バスルームには、バスタブがありますが、シャワーブースはありません。風呂に入りながらテレビを見るためでしょうか、客室との間の壁が開閉できるようになっています。使い勝手という面では、ちょっと疑問がありますが、とにかくバスタブがあるのがポイントかもしれません。

クラブルームの宿泊客は、21階にあるクラブルーム専用のカウンターでチェックインすることができます。

その専用チェックインカウンターの後ろに、クラブラウンジがあります。

クラブラウンジからは、ショップハウスが立ち並ぶチャイナタウンの様子を一望することができます。


さらにクラブルーム宿泊者専用のインフィニティープールもあります。
スーペリア・デラックスルームとクラブルームでは、客室に関してはクラブルームが高層階にあり、多少広くバスタブがあるというぐらいの差ですが、大きいのはクラブラウンジやこのインフィニティープールを利用できる点です。
逆に言うと、観光やグルメで忙しく、プールで泳いだりラウンジでくつろぐ暇が無いという方は、スーペリアルームの利用をお勧めします。


最上階の27階にある、ルーフトッププールです。こちらは、すべての宿泊者が利用可能です。天井から吊り下げられたカラフルなベンチ?が印象的です。

1階にある、朝食会場になるレストラン「ザ・マーメード・パントリー」です。
この他、同じ1階にバーがあります。
かなり珍しい造りのホテルですので、一度泊まってみる価値はあるかもしれません。高層階も含めて、これだけ風通しの良いホテルは他にありません。十分話のネタにはなりそうです。チャイナタウンが近いこともあり周辺にレストランがたくさんあり食事にも困りません。価格もシンガポールのホテルの中では比較的リーズナブルです。
観光の拠点として利用するならスーペリアルーム、ホテルライフを楽しみたい方はクラブルームに泊まりましょう。
【ホテル情報】
住所:100 Peck Seah Street Singapore 079333
Tel:(65) 6812 6900
客室数:314室
チェックイン:14時
チェックアウト:12時
行き方:MRTタンジョン・バガー駅から徒歩3分

阿部 吾郎
24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。