![クロアチアにある失恋博物館](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16080801473059980.2.jpg)
クロアチアの首都、ザグレブ。ザグレブの中心部の北西側には、博物館の集まる一角があります。その中に気になる名前の博物館がひとつ。その名も「失恋博物館」。
こちらの博物館に展示されているのは、汚れたぬいぐるみ、服や靴、イラスト、基盤…等、全く一貫性のない、一見どんな価値があるのかわからないようなものばかり。
![館内に並ぶのは、統一感のないものたち](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16080801473076231..jpg)
![壊れかけのぬいぐるみが展示されてる真意は…](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/1608080147313653.7..jpg)
実は、ここに展示してある品々は世界中から集まった、既に関係が終わった相手との思い出の品。すなわち失恋した相手との思い出の品々。
![何気ない基盤にも、人の想いが込もっています](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16082001475915450.5..jpg)
![ある人の思い出が詰まったミニカー](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16080801473089945.2..jpg)
博物館に入場すると、展示されている品々にまつわる物語が記されたパンフレットを渡されます。日本語版もあるので、クロアチア語が出来なくても問題なし。
![日本語のパンフレットもあります](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16082001272644653.3..jpg)
世界を巡る展覧会として始まり、2010年にザグレブに博物館として開館した失恋博物館。たくさんの人に自分の思い出を共有もらい、または他人の物語を知ることで、失恋の傷を癒していくという場所。「失恋」と名がつきますが、この失恋は恋愛には限りません。博物館の名は、Broken Relationships(壊れた関係)という意味の為、既に関係が壊れてしまった肉親や友人など、自分と親しかった相手との思い出の品も展示されています。
![世界中から集まった思い出の詰まった品々](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16080801473117041.6..jpg)
ここに集まった展示品の元の持ち主は、国も年齢も相手との関係も、実に様々。パンフレットに記された物語を読みながら展示されている品々をもう一度見てみると、物語を読む前とは違った風に生き生きと見えてくるはず。
人に思い出の品を観てもらい、または人の思い出の品を観て、失恋による心の痛みを共有する。SNSなどで写真や言葉を気軽に共有出来るようになった今の時代に合った傷の癒し方なのかもしれません。
クロアチアを訪れた際はそんなユニークな場所、失恋博物館を訪れてみてはいかがでしょうか。
尚、現在も引き続き失恋にまつわる品を博物館では募集しているそうです。
【データ】
・失恋博物館(Museum of Broken Relationships)
・住所:Cirilometodska 2,10 000 Zagreb, Croatia
・Tel:+385 1 4851021
・URL:https://brokenships.com/
・営業時間:9:00am-10:30pm(6月-9月)、9:00am-9:00pm(10月-5月)