1400年にマラッカ王国が誕生した後、欧米の列強国に支配された歴史を持つマラッカ(Malacca:英語、Melaka:マレー語)。2008年に世界遺産の街として登録されました。古都の趣や異国情緒を感じられる見所はたくさんあるのですが、今回は観光客気分にどっぷりと浸ってみましょう。
マラッカ観光の起点といえば、赤い色の建物に囲まれたオランダ広場(Dutch Square)です。クライストチャーチ(Christ Church)をはじめ、博物館や砦などが集まるエリアで、見所が集まっています。
そこで見かけるのが、派手にデコられた二人乗り人力車のトライショーです。日中でもかなり目立つのですが、夜になると原色のネオンカラーに彩られ、さらに目立ちます。おまけにローカルのヒット曲などを大音量で鳴らしながら走るのです。
強引な客引きなどは禁止されているのか、近くに行くと声をかけられる程度です。値段も決まっていて、1人あたり1時間でRM50(約1,300円)とのこと。どこに行くかは交渉しだいです。特に決めてなければオススメの定番コースにしてみましょう。
夜になると海から吹いてくる風が心地よいマラッカ。せっかくですのでトライショーで夜散歩に出かけましょう。トライショーは2人乗りですが、1人でも料金は同じです。近隣の観光スポットを巡るおまかせコースです。
現在マラッカ市内には600台ほどのトライショーが走っているとのこと。ちなみにデコレーションは専門業者がいて、そこに依頼するのだとか。こちらのキティちゃんのトライショーだと、日本円にして約18万円もかかるのだそうです。LEDをたくさんつけたりするとあっというまに30万ぐらいになるそうです。オリジナルでカスタムするのでかなりよい値段になりますね。
サンチャゴ砦 (Porta de Santiago=ファモサ要塞跡)を始めとする、世界遺産の街らしい、マラッカの観光拠点を次々に通ります。時々、休憩を兼ねてなのか「写真を撮るなら止まるよ」などと声をかけてくれます。もちろん観光ポイントの説明だけではなく、セールなどローカルならではの情報も。
のんびりと走るトライショーは昼も夜も、どこかマラッカの雰囲気とあっているようです。
【データ】
トライショー(trishaw)
住所:Jalan Kota, Melaka, Malaysia
Tel:03-3501-8691 ※マレーシア政府観光局東京支局
URL:http://www.tourismmalaysia.or.jp/region/malacca/index.html ※マレーシア政府観光局公式サイト
営業時間:夜21:30-22:00頃まで
逗子 マリナ
広告代理店、コミュニティ紙の取材記者、その後フリーランスへ。雑誌ライター、ムック本コピーライターの他、現在は主にWebを中心に寄稿。今まで訪れた国は約30カ国。アメリカ、オーストラリアと海外在住歴はのべ8年。現在はクアラルンプール在住。旅は寄り道や偶然に発見が多いので自分で車を運転していくのが好き。