以前、屋台飯を扱った記事で、「メキシコではノパル(ウチワサボテン)はポピュラーな食材」と紹介しました。お肉と一緒に炒めたり煮込んだり、そのまま焼いてステーキにしていただきます。
https://www.studyabroad.co.jp/blog/study-abroad/201604142100.html?d=eating/South_America/Mexico/103_573795_1460480078.html
茎は季節関係なく一年中買えるのですが、夏の味覚がウチワサボテンの実、トゥナ。メキシコではフルーツとして食べられます。
サボテンの実がフルーツ?と、しっくりこない方もいらっしゃるかと思いますが、実は日本でも、それと知らずにサボテンの実を食べている人は結構いるんですよ。日本で食べられているのは東南アジア産が多いと思うのですが、ドラゴンフルーツはメキシコ原産のサンカクサボテンの実なのです。
話がそれましたが、こちらがたわわに実ったトゥナ。丸い茎のふちの部分から生えてきます。茎同様、実にもとげがあり、色は緑や赤があります。
メキシコと言えど街中にサボテンが生えているわけではないので、旅行者の方がトゥナが生っているのを見ることはあまりないと思いますが(日本と同じで、都市部や住宅街だったら、植物園にでも行かないとサボテンはありません。)、出くわしたら思わず二度見してしまいそうな、ちょっとグロテスクな光景です。
お味の方は、みずみずしくてとっても甘い!頭とお尻を落とし、皮を剥いてそのまま食べるか、ミキサーでジュースにするのが一般的な食べ方です。ジュースは砂糖を入れなくても十分甘いので、ヘルシードリンクとして人気があります。この時期なら街中のジューススタンドでトゥナのジュースが飲めますし、屋台やスーパー、市場では、丸ごとは勿論、カットフルーツとしても売っています。
ただ、中に点々と入っている小さな黒い種が物凄く硬いので、食べるときは種を噛まないように、十分気をつけてください!ジューススタンドなら、頼めば種を漉してもらえます。
トゥナはカルシウム、リン、カリウム、食物繊維等を豊富に含むので、旅行中に崩れがちな栄養バランスを補うサプリメント代わりに食べてみてはいかがでしょうか?「サボテンを食べてきた」なんて、いかにもメキシコらしいお土産話になること請け合いです。
Sayaka
初めてのメキシコは、一年間の語学留学で訪れたメキシコシティ。今は仕事の都合で、二度目のメキシコ生活を通称「美男美女の街」「肉の街」のモンテレイで送っています。(名前に偽りなく、確かに美男美女は多いし、肉は美味しいです!)旅先で欠かせないのは、スーパーマーケット巡り・絵葉書を書く・各地の公共交通機関に乗ること。まだまだ旅行情報の少ないメキシコ、自分が「あったら便利」と思う情報を、どんどん共有していきたいと思います。