サンフランシスコ中心部から車で30分ほど、ゴールデンゲートブリッジを渡りサウサリートちょっと過ぎるとミルバレー(Mill Valley)という町があります。セレブなエリアと言うとビバリーヒルズやマリブを想像しますが、実は、マリーンカウンティー(Marin County)は全米でも屈指の富裕層が住んでいるエリアです。 金曜日の夜はすごい人気なんだそうですが、観光地サウサリートからさほど離れたなくてもお客さんのほとんどがローカルの人達だそうです。 日曜日は、「サンディーブランチ」です。比較的家族連れも多く子供たちの中にはナイフやフォークのつかい方を教わりながら食事をしています。こうしてマナーや躾を学んでるんですね。 スパークリングワイン+オレンジジュースの「ミモザ」は、ブランチの定番カクテルの一つですね。HOUSEChardonnayは、クリーミーな香り、スッキリとした味わいの中にも酸がしっかり効いています。 厚さ4〜5センチはあるフレンチトーストのフワフワバターとシナモンの香り、くるみが食感のアクセントになっています。 これに卵料理、ハム、ソーセージも追加しましたが、アメリカ人はどうしてこんなに卵料理にはこだわりがあるか?未だに不思議でならないのです。卵料理の時だけはサーバーさんは簡単には立ち去らりません。 先ず、卵を何個使うか聞いてきます。だいたいどこでも1〜3個くらいなのですが、他の店で4個というのも見たことがありました(驚)残念ながら私の知っている限りスクランブルエッグは、よく火がとおり(過ぎて)ポロポロとしたものが出てくるので期待をしてなりません。プレーンオムレツも概ねウエルダン。 しかし「目玉焼き(フライドエッグ)」に関しては、恐らく世界一こだわりを持つ国民だと思いますよ。 熱したフライパンに割った卵を落としたフライドエッグを「サニーサイドアップ」「アップ」と言います。まさにお日様のごとくです。そこにベーコンの脂をかけて少し照りを出すのを「グリース」この様子を見ると焼いてるんじゃなくて、フライなんだって納得します。そしてお日様に少し靄をかけたい、曇らせたいと言う場合は、ひっくり返してターンオーバー。略して「オーバー」と言います。 裏返して、一呼吸くらいおいたのを「イージー」中くらいが「ミディアム」よ〜く焼いたのが「ハード」と言います。目玉焼きマトリックス! 例えば、片面焼きならアップ。両面焼きで黄身がトロっしたのがいい場合は「オーバーミディアム」黄身にしっかり火をとおしたい場合は「オーバーハード」と注文するわけです。 家で作る時はアップの状態で少しお水を入れ蓋をして蒸し焼き状態にして黄身を雲隠れさせちゃいますけどね。 ゆで卵は滅多に見ることはないけども何分茹でてくれと注文する人もあるらしい。 ゆえに、細かい事を聞かれない「エッグベネディクト」がサーバーさんにとっても最も簡単な卵料理となるんです。ポーチドエッグの黄身の柔らかさはもうそのお店で其々ですので何も言うことはありません。 話の脱線ついでにベーコン、ソーセージもカリカリベーコンに仕上げて欲しい時は「クリスピー」ソーセージもハンバーグみたいな「パティ」とソーセージ型の「リンク」もし、トーストを食べたい場合のパン(ブレッド)もホワイトブレッド、ホールウィート、ライ…パンの種類も数種類あので、恐るべしアメリカ人のこだわりです(苦笑) 入り江に面していて近くに遊歩道もあり、近くに住んでいるあのテニスプレーヤー、俳優さんも散歩がてらに訪れてる事もあるそうですが誰にも邪魔されることなくゆっくり個人の時間を満喫されているそうです。そんな話を聞いいて思わず、周囲にいるのではと見渡してしまったのですが、今度は賑やかなハッピーアワーに訪れてみたいです。 アメリカ人の卵料理のこだわりにフューチャーしちゃいましたが、マリンカウンティは牧場や畑も多く食材は素晴らしく富裕層が多いのでクオリティも高いので期待を裏切ることはありません。 車じゃないと少々不便ですが、ドライブの時にでも立ち寄ってみてくださいね。 【データ】店名:ピアッティリストランティ&バー(Piatti Ristrante & Bar)住所:625 Redwood Hwy Mill Valley, CA 94041Tel:1-415-380-2525URL:www.piatti.comURL:http://piatti.com/millvalley/営業時間:日〜木11:30〜21:30金土11:30〜22:00ハッピーアワー:毎日15:00〜18:30(祝日以外) 美丸(Mimaru)サンフランシスコ市内小さなアパート在住。未だ修学旅行気分の生活で激変するベイエリアの旬のネタをアナログ的な視点でお届けします。認定フードコーディネーター。好きな事:見物。