ダウンタウンから車でインターステート90号を東へ40分内陸へ入ったところに、アウトドア好きのシアトル市民がよく訪れるハイキングコース「スノコルミー滝」があります。子供連れペット連れにもちょうどいいコースなので、春から紅葉の秋にかけて賑わいます。
でも、1990年代に一世風靡したデヴィット・リンチ監督のドラマ「ツイン・ピークス」のオープニングシーンに出てくる滝、と言ったほうがお分かりになる方も多いかもしれませんね。
車で行く場合、滝のある側の駐車場は狭いので反対側にある駐車場に停めるのですが、渡る際に歩く歩道橋が木造で、いい感じに期待をそそられます。
この滝は落差81メートルの迫力で知られるとともに、現役の水力発電所でもあります。最初に建てられた第1プラントは1899年、続く第2プラントは1910年から、電力を供給し続けてくれています。
それで道すがら、古いタービンを使ったこんなオブジェがあったりもします。
順路づたいに進むと視界が開け、広い展望台に出ます。ここから見る滝は雄大そのもの。絶好の撮影スポットでもあります。
上からの眺めを堪能した後は、降りてきた順路を少し戻ると、左側に切れ込んだ通路があり、ハイキングコースの入り口を見つけることができます。一本道で滝つぼの近くまで降りていけるコースです。
自然の森ですから野生動物も出ます。熊やクーガーも出るそうです。でも注意書きにこっそりビッグフットが潜ませてあるのが微笑ましいです。レンジャーの方達のユーモアですね。(でも、いると信じてビッグフット探索に生涯をかけている方もいらっしゃいます)
うっそうとした森を抜けると急に空が高くなって、第2プラントの一部が見えてきます。一般には公開されていませんが、この大きさ、そしてちゃんと稼動している働くプラントだと思うと、なんだか感動してしまいます。
ここからは川沿いのボードウォークに入ります。
この位置から見上げる滝つぼは、まさに大迫力!昔はボードウォークはこの位置にはなくて、河原に出てもっと近寄れたのですが、危険だからということでこの位置が終点になったのだと思います。
この日はお天気がよくてハイキング日和でしたが、大雨が降った直後などは滝の水量が増して水しぶきが物凄く、展望台の方までしぶきが吹いてくることがあります。服からカメラから濡れてしまうので、準備が必要です。
ハイキングコースは往復で2キロぐらいで距離的には大したことはありませんが、高低差もありますし、スニーカーでなくてもフラットシューズでいらっしゃった方がいいと思います。
なお、滝の近くにはあまり何もなく、昼食をとるならそばにあるサリッシュロッジでということになります。ロッジについてはまた近々レポートさせていただきたいと思っています。
車で移動でしたら5分ぐらいの位置にノースウェスト鉄道博物館が、また10分のところにある町ノースベンドにはアウトレットモールもありますし、「ツインピークス」に出てきた「ダブルRダイナー」のモデルになっトウィードズ・カフェもあります。ドラマに出てきた名物のチェリーパイを、ぜひ召し上がっていってください。
なお、「ツインピークス」は25年の時を経て今年になって新たに続編の撮影が始まりました。放送は来年だそうですが、それに連れてまた観光客も増えるのではないかと、地元では期待が高まっています。ゆっくりと訪問するなら今のうちかもしれません。
【データ】
名称:スノコルミー滝(Snoqualmie Falls)
住所:6501 Railroad Ave, Snoqualmie, WA 98065
TEL:(360) 421-5849
URL:http://www.snoqualmiefalls.com/
名称:サリッシュ・ロッジ(Salish Lodge & Spa)
住所:6501 Railroad Ave, Snoqualmie, WA 98065
TEL:(425) 888-2556
URL:https://www.salishlodge.com/
名称:ダブルRダイナー(Double R Diner/Twedes Cafe)
住所:150 W North Bend Way, North Bend, WA 98045
TEL:(425) 831-5511
URL:http://www.twedescafe.com/
名称:ノースベンド・プレミアム・アウトレット
(North Bend Premium Outlets)
住所:461 S Fork Ave SW, North Bend, WA 98045
TEL:(425)888-4505
URL:https://www.premiumoutlets.com/outlet/north-bend
Eko
夫の転職に伴い渡米、シアトルに住み着いて、気が付けば20年になりました。仕事、子育て、学業と突っ走って来ましたが、2011年3月の震災をきっかけに、微力ながら復興のお手伝いをさせて頂いています。長年住んでいるからこそ知っている昔話など交えつつ、大人の、または家族で、そして子供向けと、シアトルの色々な楽しみ方をお届けします!