マイカーで英国からヨーロッパ大陸へ渡る手段としては、昔から大型フェリーを利用する方法があります。でも船はやっぱり時間がかかるのが現実。フランス、オランダ、スペイン等の行き先にもよるとはいえ最短ルート（英国ドーヴァー/フランス・カレー）でも1時間30分、またはそれ以上かかるんですよ。
その点、車やバイクごと乗り入れてユーロトンネルを通過できる列車「ル・シャトル」は早くて快適！英国フォークストンからフランスのカレーまで、平均35分ほどで着いちゃいます。
私も以前、友人たちと4人でのドライブ旅行に利用した事があるので、その体験レポートを♪
道路の込み具合にもよりますが、ロンドンからだと１時間半くらいのドライブでフォークストンにある発着ターミナルに到着します。
マイカー（或いはレンタカー）でユーロトンネル列車「ル・シャトル」に乗る際のポイントが幾つかあるので、主だった事柄を下記に挙げてみますね。
★加入している自動車保険やロード・サービス（日本のJAFみたいな会社・AAやRACなど）がイギリス国内だけでなく、欧州大陸でも保証がカバーされてるか要チェック。そうでなければ、追加料金でカバーしてもらいましょう。
★英国では左側運転⇒大陸に着いて電車を降りるその瞬間から、右側運転です！当たり前とはいえ慣れの問題ですから気をつけて下さいね。
★くれぐれも、パスポートはお忘れなく。笑 列車に乗り込む時には乗車券だけじゃなく、全員のパスポートも見せないと乗れません。飛行機ではなくマイカーだと、うっかり忘れる人もいるようです。
★電車運賃は車一台ごとに払います。値段は希望日時で変動がありますが、私たちの電車賃は１台で往復£１５０くらいでした。ガソリン代も合わせて４人で割り勘して、合計１人£７５の交通費だったからお値打ち。
★ペットもIDのマイクロチップ処置済みなら乗車渡航OK！検疫が不要なのはもちろん、飛行機のようにケージに閉じ込められず、家族と一緒にのびのびと車に乗って旅行できます。ターミナルの駐車場には広いドッグ・ランもあり、乗車までの待ち時間にトイレなど済ませられます。
やがて自分たちの列車が乗車OKというアナウンスが流れ、掲示板にもその表示が出たら・・・列をなして、プラットフォームに向かいましょう！
プラットフォームへの順番を待つ列は一見、とても長いように見えて怯みますが・・・さすがクルマ！？一旦ボーティングが始まれば速やかに進むので、心配ありません。
普通乗用車やバイクが乗るコンパートメントは中が2階建てになっていて、どちらの階に進むかは職員さんの指示に従います。一方、長距離トラックやタンクローリーなどの大型車輌は台車だけ又は両側に壁があるくらいで、屋根がないんですよ。
バックミラーに提げてあるのは、乗車チケットの番号票。スタッフの人達に見えやすいよう、こうして提げておくのです。
ガレージのような車輌をどんどん前に進んで、車と車の間に２０センチの隙間しかないくらい。ピッタリくっ付けて停車するよう、係員さんに誘導されます。途中で車を降りてトイレに行く時など、車の前後がくっ付き過ぎててその間を通るのが大変なほど・・・。
トイレはあるけれど、フェリーと違ってレストランやカフェもないし飲食物の車内販売もありません。しかし乗車時間が短いので、特に不便は感じませんでしたねぇ。
カレーに到着した後は、高速道路でフランス⇒ベルギー⇒ルクセンブルグへ。途中ドライブインでの休憩を入れても、5時間くらいの運転でルクセンブルグに着きました。
荷物の搭載量も自由だし、マイペースで旅ができるのが何より快適。運転好きな人には是非お勧めしたい、ユーロトンネル列車「ル・シャトル」です！
【データ】
ユーロ・トンネル「ル・シャトル」Eurotunnel 'Le Shuttle'
住所（フォークストン・ターミナル）: Ashford Road, Folkestone CT18 8XX
Tel: 08443353535
URL: https://www.eurotunnel.com/uk/
小野 雅子
ロンドン西郊外に住む会社員、職場はヒースロー空港周辺です。在英20年以上の経験値を発揮して、初めてイギリスへいらっしゃる方にも興味深く分かりやすいロンドン観光＆生活ガイドとしてお役に立てれば…と思います。個人ブログ「ロンパラ！」はこちら♪
