![1779年と刻まれた年号 その意味は?](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16072006160419057.4.jpg)
東京の国立西洋美術館がル・コルビジェ設計による文化遺産としてユネスコ世界遺産に登録されたのは、とても嬉しいニュースでした!日本にも貴重な自然遺産や文化遺産が沢山あるので、今後ももっと増えて欲しいと願っています。
ところでイギリスにも、30近い数の世界遺産があります。中でも古代ロマンを感じるストーン・ヘンジや、ローマ人の浴場跡と美しい町並みで知られるバース等は、特に有名ではないでしょうか。
![渓谷に掛けられた世界初の鉄橋(アイアン・ブリッジ)](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16072006160423411.9..jpg)
でも日本では余り知られていない、地味ながら味わい深い世界遺産が幾つかあるんですよ。今回は、その一つ「アイアン・ブリッジ渓谷」をご紹介したいと思います。
それはイングランド中西部シュロップシャー州にある、セヴァーン川が形成した渓谷。1779年に世界で初めて渓谷に掛けられた鉄橋が大きな要因となって、世界遺産に認定されたのは1986年のことです。
![橋の下を流れるセヴァーン川](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16072006160426154.6..jpg)
![18世紀の技術を駆使した鉄橋の装飾](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16072006160428800.3..jpg)
この地域では石炭や鉄鉱石などが採掘できたため良質な鉄を生産していたので、産業革命発祥の地とも見なされています。そして出来上がった鉄鋼製品は、川幅の広いセヴァーン川を利用してブリストル海峡まで運搬されたのでした。
![230年以上が経っても堅牢 今も歩行者や自転車が利用する橋](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16072006160431531.9..jpg)
鉄橋の近くには、そんな歴史を展示する小さな博物館もあります。
![その名も「渓谷博物館」!](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16072006160434152.7..jpg)
そしてカフェやアイスクリーム屋さん、ポーク・パイ屋さん等が並びます。どれもそこそこ繁盛していますが、全体的にはひっそり静かな雰囲気。やや寂れた感じが郷愁を誘う、地味だけれど余韻のある世界遺産です。
![日本ならば峠の茶屋?小ぢんまりと可愛いお店たち](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/16072006160436828.1..jpg)
【データ】
アイアン・ブリッジ渓谷(Iron Bridge Gorge)
住所: Coach Road, Coalbrookdale TF8 7DQ
Tel: 01952 433 424
URL: http://visitironbridge.co.uk/
![小野 雅子](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/writer/58.jpg)
小野 雅子
ロンドン西郊外に住む会社員、職場はヒースロー空港周辺です。在英20年以上の経験値を発揮して、初めてイギリスへいらっしゃる方にも興味深く分かりやすいロンドン観光&生活ガイドとしてお役に立てれば…と思います。個人ブログ「ロンパラ!」はこちら♪