フランスののどかな田舎街を思わせるような街並み。カフェからはコーヒーと焼きたてのバゲットの香りが漂ってきそうです。でも、実はここマレーシアなのです。
コルマール・トロピカル(Colmar Tropicale )は、クアラルンプールから40分ほどのベンジャヤ・ヒルズ(Berjaya Hills)と呼ばれる丘陵地帯にあります。熱帯植物が生い茂る道をひたすら行くと、突然開けた場所に姿をあらわす街並み。なぜかフランスのアルザス地方コルマールの街をイメージしたホテルリゾートなのだそうです。
ホテルやショップで囲むような街並みは、本当にフランスにいるような不思議な気持ちになります。もちろん見所はこれだけではありません。周囲にはアワードを受賞したゴルフコース、子どもが遊べるアドベンチャーランド、鹿やうさぎと触れ合えるミニ動物園、オーガニック野菜やハーブのガーデンなどが点在しているリゾートエリアとなっています。ホテルからは巡回バスがでているので、景色を眺めながら訪れることができます。
テーマホテルでもあるため、室内もそれっぽくなっています。シンプルで木張りの床の室内は、古城ホテルのような雰囲気。室内の照明もランプのみ。調度品も猫足テーブルなど。
ちょっと暗い感じですが、これも演出の一部ということかもしれません。
コルマール・トロピカルは標高900mほどの場所にありますが、やはり熱帯。屋外プールが映えます。宿泊客たちが入れ替わり訪れ、涼を求めつつ楽しんでいました。
近隣には何もないため飲食施設やコンビニ、レトロなゲームセンター、バー、マッサージルーム、パン屋などが揃っています。
ここでの一番の娯楽は、静けささ。ゆっくりと散策したり、本を読んだり、リフレッシュするのはもってこいの場所です。昼間の暑さも日が沈むころには、気持ちのよい風が吹き抜けます。オープンテラスのレストランでは、本当にゆっくりと食事ができます。
マレーシアでは宗教上の理由でお酒を扱っていないレストランも多いのですが、ここはOK。
周辺施設でアクティブに動いたあとは、1日の疲れを癒すべく、ゆったりと。遠く離れたコルマールの地に思いをはせてみるのもいいですね。クアラルンプールからは有料シャトルバスサービスも出ているので、日帰り旅行も可能です。
【データ】
施設名:コルマール・トロピカル(Colmar Tropicale )
住所:KM 48 Persimpangan Bertingkat, Lebuhraya Karak, Bukit Tinggi, 28750 Bentong, Pahang
Tel:+60 9-288 8890
URL:http://www.colmartropicale.com.my/
アクセス:クアラルンプールのタイムズスクエア(BERJAYA TIMES SQUARE)から有料シャトルバスサービス。
http://www.colmartropicale.com.my/contact-us/
逗子 マリナ
広告代理店、コミュニティ紙の取材記者、その後フリーランスへ。雑誌ライター、ムック本コピーライターの他、現在は主にWebを中心に寄稿。今まで訪れた国は約30カ国。アメリカ、オーストラリアと海外在住歴はのべ8年。現在はクアラルンプール在住。旅は寄り道や偶然に発見が多いので自分で車を運転していくのが好き。