日本で一番大きい日の丸は出雲大社のもので、支柱の高さが47メートル、旗の大きさが9×13.6mあるそうです。 では、メキシコで一番大きい国旗はというと。。。出雲大社の日の丸に比べて、支柱の高さが2倍以上、旗の大きさは10倍以上! それがこのモンテレイの中心部、オビスパド展望台に立っている国旗です。支柱は高さ100.6mで重さ120t、旗は大きさ28.6×50m、重さが230kgもあります。 1999年、当時のメキシコ大統領エルネスト・セディージョ氏の下で、国の史跡や各地方を代表する都市に、巨大な国旗を立てるプロジェクトが始まりました。支柱の高さは50m以上、旗の大きさは14.3×25mと法律で定められたのですが、予算等の都合上規格を満たす国旗を作れなかった街もあれば、逆に規格を遥かに凌ぐビッグサイズの国旗を立てる街も出てきました。 後者の代表例はメキシコシティの中央広場・ソカロに立っている国旗。他に、日本人の多く訪れるカンクンやティファナにも、支柱の高さが100m以上ある立派な国旗があります。 話をモンテレイに戻すと、この巨大な国旗が初めて揚がったのが、2005年2月24日。現行の国旗が制定された記念日、「旗の日」に合わせてのお披露目でした(※「旗の日」は祝日ではありません。) 以来、高さ775mのオビスパドの丘にある展望台は、巨大な国旗と眼下に広がるパノラマで、絶好の撮影スポットとして地元の人や観光客から愛されています。展望台のすぐ近くまで車で行けるので、お子様連れや高齢者の方でも安心です。 巨大な国旗に続くプロムナードには歴代のメキシコ国旗が飾られており、とても華やか!ちゃんと、どの時代の国旗なのか、一枚ずつ説明のボードも付いています。現行の国旗は1969年に制定されたものなので、2019年に制定50年を迎える際には、きっとこの展望台でも大きなイベントが行われることでしょう。 メキシコシティ、グアダラハラに次いで、メキシコで三番目に大きな街、モンテレイ。上から見ると、平地は地平線までぎっしりと家が並び、それでも収まらずに山裾にもどんどん家が建てられている様子がよく分かります。ここ15年ほどで、一気に新興住宅街が増えたんだとか。 説明パネルを頼りに、自分が普段通っている道や、通っているお店を探してみるのも面白いですよ。 モンテレイは「山の街」と呼ばれるだけあって個性的な形の山が沢山ありますが、特にモンテレイのシンボルとして愛されているのが、このセロ・デ・ラ・スィージャ(Cerro de la Silla)です。日本語で「鞍の丘」という意味で、山の西側、ちょうどオビスパド展望台の方から眺めると、最も美しいと言われています。この方向から見た形が、お土産物やモンテレイに本社を置く会社のロゴ等、色々な場面で街のシンボルとして使われています。 さて、展望台自体は毎日開いているのですが、巨大な国旗は何しろ重さが230キロもあるので、風が強すぎるときは揚げられませんし、逆に風が弱すぎると、揚がっていても垂れたままです。展望台の様子はモンテレイを南北に走る主要道路、85号線から見えますので、「今日は旗が綺麗だな」と思ったら、そのチャンスを逃さず展望台に登ってみましょう! ※旗が綺麗にたなびいているとき、展望台はかなりの強風です。日差しを遮るものが無いので日傘や帽子を用意したいところですが、飛ばされないように十分ご注意を。 【データ】名前:オビスパド展望台(Mirador del obispado)住所:Cerro del Obispado, Monterrey, Nuevo León, México営業時間:毎日7:00-20:00休み:なし料金:展望台見学無料、展望台の近くに駐車したい場合は、駐車料金$20 Sayaka初めてのメキシコは、一年間の語学留学で訪れたメキシコシティ。今は仕事の都合で、二度目のメキシコ生活を通称「美男美女の街」「肉の街」のモンテレイで送っています。(名前に偽りなく、確かに美男美女は多いし、肉は美味しいです!)旅先で欠かせないのは、スーパーマーケット巡り・絵葉書を書く・各地の公共交通機関に乗ること。まだまだ旅行情報の少ないメキシコ、自分が「あったら便利」と思う情報を、どんどん共有していきたいと思います。