イングランド中西部ウォリックシャー州にあるストラトフォード・アポン・エイヴォンは、英国を代表する劇作家ウィリアム・シェイクスピアの出身地。エイヴォン川を中心に中世のマーケット・タウンとして発展したこの街は、今もその面影をところどころに残しています。 そんなストラトフォード・アポン・エイヴォンでの、お勧め観光スポットを挙げてみましょう。 ?シェイクスピアの生家ウィリアム・シェイクスピアは1564年に、この家で生まれました。皮手袋商人の父親は町長を務めたこともある地元の名士。今も完璧に近い状態で保存されている家のサイズを見ても、なかなか裕福な家庭だったのが窺われます。 彼の生家は、いわばストラトフォード・アポン・エイヴォン観光の目玉。時間があれば中にも入って、彼が子供時代を過ごした家屋の隅々を見てみましょう。入場料は大人£17.50 ・小人£11.50(2016年6月現在) 【データ】住所: Henley St, Stratford-upon-Avon, Warwickshire CV37 6QWTel: 01789 204016URL: https://www.shakespeare.org.uk/visit/shakespeares-birthplace/ ?アン・ハサウェイの生家シェイクスピアは18歳の時に、アン・ハサウェイと結婚しました。彼女は8歳年上の姉さん女房、しかも婚姻時には既に妊娠していたというのだから、さすが劇作家?ドラマ以上にドラマチックな展開だったのかもしれませんね。笑 そんなアンの実家は、ストラトフォード・アポン・エイヴォンに隣接した村ショッタリーにあります。土地持ち農家だったので、農夫といえども小作人などとは違って余裕のある暮らしぶり。とても絵になる、茅葺屋根の可愛らしい家です。 【データ】 住所: 22 Cottage Lane, Shottery, Stratford-upon-Avon, Warwickshire CV37 9HH Tel: 01789 338532URL: https://www.shakespeare.org.uk/visit/anne-hathaways-cottage/ ?聖トリニティ教会」1400年代後期に建てられた聖トリニティ教会。シェイクスピアが赤ん坊の時に洗礼を受け、また死後は埋葬された教会です。 祭壇には彼のお墓があるので、近くに入って見る事も可能。教会自体は入場無料ですが、そのお墓近くに行く為には£3.00を払います。 この床にロープで囲ってある箇所が、彼のお墓。左奥にあるやや小さめなのは、妻アンのものです。 【データ】住所:Old Town, Stratford-upon-Avon CV37 6BGTel:01789 266316URL: http://www.stratford-upon-avon.org/ ?王立シェイクスピア劇場 エイヴォン川の両岸には美しく整えられた遊歩道や公園が広がり、観光客だけでなく家族連れの散歩にもぴったり。 河畔にある王立シェイクスピア劇場は1936年の建物に加え、2010年には近代的な施設もオープンしました。 劇場だけでなく展示スペース、展望台、レストランやカフェもあるので、観光の一環として立ち寄るのも良さそう。 【データ】住所:Waterside, Stratford-upon-Avon CV37 6BBTel: 0844 800 1110URL: https://www.rsc.org.uk/whats-on/in/stratford/?from=ql ?お勧めパブ「ザ・ギャリック」一方こちらは1718年に宿屋・兼パブとして始まったという、ストラトフォード・アポン・エイヴォンで最も古いと言われるパブ。中に入ると、低い天井や黒光りする柱・梁に中世らしさを感じます。 ここではランチを食べました。牛肉のビール煮込みが具になっているステーキ&エール・パイを頼んだところ、美味しくてボリュームも満点。飲み物は「シェイクスビアー(Shakesbeer)」という、駄洒落の効いた銘柄のビールにトライ!笑 ほんのりビタースィートで飲みやすいビールでした。 【データ】ザ・ギャリック(The Garrick)住所:25 High Street, Stratford-Upon-Avon CV37 6AUTel: 01789 292 186URL: https://www.oldenglishinns.co.uk/our-locations/the-garrick-stratford-upon-avon初めて訪れる場合は、まず上記の幾つかを押さえてみるのがお勧め。でも他にも見所がいっぱいの街なので、貴方なりのシェイクスピアを探してみてくださいね! 小野 雅子ロンドン西郊外に住む会社員、職場はヒースロー空港周辺です。在英20年以上の経験値を発揮して、初めてイギリスへいらっしゃる方にも興味深く分かりやすいロンドン観光&生活ガイドとしてお役に立てれば…と思います。個人ブログ「ロンパラ!」はこちら♪