パリから車で1時間弱の距離にある小さな村・ジヴェルニー。ここは印象派の画家クロード・モネが晩年を過ごした場所です。当時、モネに惹かれて多くの画家たちがこの村に滞在していました。
モネの作品の中でも有名な「睡蓮」はこの景色を描いたもの。池にかかるしだれ柳や太鼓橋がモネの愛した日本の情景をうかがわせます。訪れた6月末はちょうど睡蓮の花が見ごろの時期でとてもきれいな景観を楽しむことができました。
四季の草花が彩る庭園はモネ自身の設計。まるでパレットのようにさまざまな色を咲き誇るこの庭園はモネのインスピレーションの源であったに違いありません。庭園の一部には、日本からのツツジと柿の木が植樹されています。
モネの家の中にはモネ自身が集めた日本の版画コレクションがたくさん飾られています。当時、パリ万博をきっかけに巻き起こった日本芸術に対する芸術熱「ジャポニズム」はモネにも大きな影響を与えました。
モネの家と庭園内の見学は4月〜11月の9:30〜18:00の時間内。11:00〜13:30はチケット売り場に長蛇の列ができていましたが、私が入館した14:00〜15:00の時間帯は比較的、列も短くスムーズに入れました。混雑を避けるなら朝一のオープン直後か、夕方前が狙い目です。観光ツアーの団体客が一日中訪れる場所なので、空いている時間を見計らってのんびり散策を楽しんでください♪
モネの家からほど近い場所にある印象派美術館は、近代的で美しくカフェテリアもあるので休憩には最適のスポット。美術館内では定期的に企画展が開催されており、印象派の画家たちの作品を見ることができます。モネの家とのコンビチケットはここでも入手できます。
ジヴェルニーの街は小さいながらも見どころ盛りだくさん! お店やカフェ・レストランも多数あるのでのんびり散策を楽しんでください。パリからの日帰りバスツアーも常時運行しているようです。
【データ】
クロード・モネの家と庭園
住所:84 rue Claude Monet 27620 Giverny
TEL: +33 (0) 2 32 51 28 21
HP: http://fondation-monet.com/ja/
開館日時:4/1〜11/1 毎日9:30〜18:00(最終入館17:30)
佐藤 ゆか
日本で情報誌などの編集を経て、2014年ルクセンブルクに移住。趣味は旅行と食べ歩き。英語とフランス語に日々奮闘しながら海外の魅力をレポートしていきます。