常夏のシンガポール。一年中30度を超え、5〜6月は1年で一番暑い時期。7〜8月は日本の猛暑よりは過ごしやすいもの、外の暑さと建物の中のきつい冷房にビックリされる方も多いのでは。どの時期に旅行されるにしても、シンガポールでは水分補給は必須です。今回のコラムでは、コンビニや街中で目にする飲料水の中でも、日本人がちょっとビックリするドリンクを中心にご紹介します。
筆者の友人がシンガポールに遊びに来た時、1番驚いていた飲料水が緑茶。日本人の感覚としては、漢字でも緑茶と書いてあるし安心して飲める!と期待してゴクゴクゴクと飲んだ瞬間。。。。「何これっ」
そうなんです。シンガポール人は甘い飲み物が好きなので、お茶系ドリンクも甘いのが普通。甘いと思って飲めばまだしも、煎茶の味を期待して飲むとビックリするのでご注意を。
お茶が甘いのはやっぱりダメ!という方は、焦らず店頭を探してみて下さい。まずウーロン茶は甘くないお茶系ドリンクの代表格として、筆者が6年前にシンガポールに来た時から定着しています。最近では、上記の緑茶にも砂糖抜きバージョンが出てきましたし、日本でもお馴染みの「綾鷹」「お〜いお茶」などが販売されている所も増えてきました。
シンガポールで1番有名なスポーツドリンクと言っても過言ではない「100PLUS」は、国内どこでも売っているのですぐ見つかると思います。しかし、筆者自身も初めて飲んだ時思わず「うぎゃっ」となったこのアイソトニック飲料。実は微炭酸なんです。ポカリスエットを飲む気持ちで口に含んだ時の驚きは今も忘れられませんが、最近は飲みなれてこの微炭酸が病みつきに。炭酸抜きの「100PLUS」もあるのですが、炭酸入りをあえて選ぶようになりました。
こちらはシンガポール発のドリンクで、その名も「Pink Dolphin」。25年の歴史に閉じ、2016年6年末で閉館が決まったセントーサ島の水族館 (Underwater World Singapore)。そこで飼育されていたピンクイルカはシンガポールではお馴染みで、多分そこから取った名前だと思います。ほんのり甘いビタミンウォーターで、写真のものはグレープ味とピーチ味です。
そして、お子さんがヤクルト好きな方に是非試していただきたいのが、シンガポール限定販売のグレープ、オレンジ、グリーンアップル味のヤクルト。筆者の3歳の娘も、オリジナル味以外に3種のフレーバーがあるので、飽きることなく楽しんでいます。
ココナッツウォーターは筆者が最近ハマっているドリンクのひとつ。汗かきかき家に戻った時、冷えたココナッツウォーターを飲むと、体全体にちゃんと水分が行き渡る感じがします。ちょっとお酒を飲みすぎた後にも効果的。味は好みがあるとは思いますが、何種類か試したところ、筆者は写真のタイ産のものが1番気に入ってます。シンガポールでも手ごろな価格で、スーパーなどで売っています。
もちろん、ペットボトルや缶入りの清涼飲料水だけではなく、フードコート等で買えるフレッシュフルーツジュースや、アジア料理に合うライムジュースなどもおススメです。ホーカーセンターなどでは、その場でサトウキビを機械で絞って作ってくれるシュガーケインジュースも売っていて、暑くて疲れている日には、ほんのりとした甘さが嬉しいものです。
湿度も高いシンガポール。脱水症状にならないためにも、水分補給は本当に大事です。旅行中に飲み物を買うときに、シンガポールならではの飲料水にもぜひトライしてみてください。
北野 洋子
2010年末よりシンガポール在住。元ロイター通信記者。
旅先では現地の人の生活を見るのが好きで、シンガポールでもホーカーセンターやローカル店での小さな発見を日々楽しむ。年間パスで何度も通うほどシンガポール動物園がお気に入り。