2016年7月に「アリス イン ワンダーランド」の続編が公開されますが「アリスファンタジー」の世界観は全世界でも大人気。そんなアリスファンにとっては原作者のルイス・キャロル、主人公のモデルとなったアリス・リデルの故郷であるオックスフォードに関心を抱くのは当然のこと。アリスの個性的なキャラクターの雑貨が揃うショップがあると聞けば、なおさらですよね? 「クライストチャーチ」の斜め前に位置する「Alice's Shop」。店内は撮影禁止ですが、アリスファンならずとも可愛く、またシュールな雑貨に心躍ること間違いなしです。 また、すぐ近くの「カフェ ロコ」で、ひと息つくと、アリスの世界観は、いっそう膨らみます。 店内はアリスファンタジーのイラストがセンスよく、窓の景色はクライストチャーチというベストロケーション。「マッド・ハッターズ・アフタヌーンティー」というアフタヌーンティーをオーダーしました。 噂に聞くカントリーサイドの素朴なアフタヌーンティー。単一具材のサンドイッチや派手さのない味重視のケーキやスコーン。やはりここは、アッサムのミルクティーで英国風ティータイムを満喫したい。ランチ代わりにも充分な量で、お腹いっぱいになったら街歩きを楽しみましょう。ロンドン市内ではあまり見かけない、可愛いスイーツショップも、つい覗いてみたくなりますね。 ロンドン・チェルシーが本店の紅茶専門店「ウィッタード」の支店もあり、セールが始まる初夏のお買いものは、かなりお買い得。期間限定のアリスの紅茶やマグカップなども販売しているのでお土産品を探すのにも、ぜひのぞいてみては、いかがでしょう? オックスフォードの街は、大学都市ならではの、穏やかな佇まい。中世の面影を残す聖メアリー教会の石段を昇り展望台から望む景色は淡い色合いが配列良く、いかにもファンタジック。 約150年前「不思議の国のアリス」の原作が書かれた当時にタイムスリップしたような錯覚さえも覚える可愛い街の表情が柔らかく、心が和みます。 広大な敷地を誇るオックスフォード大学も眺められ、この大学で数学の講師を務めていたルイス・キャロルが、この街で想像の世界を膨らませ描かれた創作ストーリーが世界のベストセラーになったのだなと、遠い日に思いを馳せます。 7月の第1土曜日は「アリスデー」。世界中からアリスファンがこの街を訪れ、それぞれの趣向で、アリスのイベントを愉しむようです。初夏のオックスフォードは、バンキングの花も美しくロンドンから電車で約1時間で日帰りも充分可能。地図を持たずに歩いても、観光名所は徒歩圏内。 アリスゆかりのノスタルジックな「ワンダーランド」で原作者ルイス・キャロルや主人公アリスの気分になって「時間の旅」を体験してみてはいかがでしょうか? 【データ】店名:アリス ショップ住所:83 St.Aldates, Oxford, OX1 1RATel:01865 723793 営業時間:(9月〜6月)10:30〜17:00、(7月〜8月)9:30〜18:30 休業日:12/24、12/25 http://www.aliceinwonderlandshop.co.uk/ 店名:カフェ ロコ住所:85/87 , St Aldates,, Oxford OX1 1RATel: 01865200959 店名:ウィッタード オックスフォード住所:15 High Street, Oxford, OX1 4DBTel:01865 202 324 坂井 みさき1976年に渡米以来、趣味は海外旅行。訪問国は現在43ヵ国。出版社勤務時代の海外取材経験を活かし「世界のTEAを巡る旅」を続け、都内で「紅茶の船旅」をテーマとした「紅茶でおもてなし教室・TEA MIE」を主宰。 著書に『パパがジュゴンに恋をした』立風書房刊。*ミンミンゼミブログ *TEA MIE紅茶でおもてなし教室