パリ近郊の日帰り旅行先で真っ先に候補に挙がる村ジヴェルニー。同村には画家モネが1883年から1926年まで暮らした家があります。敷地内には花々が咲き乱れ、まさにモネの絵画のような風景が広がっています。
ジヴェルニーへ行くには、パリ・サン・ラザール駅からルーアン方面の列車に乗ります。ヴェルノン駅で下車したら、ここで路線バスに乗り換え。バス停はヴェルノン駅舎を出て右前方にあります。切符は運転手から直接購入できます。駅前にプチトランもあり、これに乗ってもジヴェルニーまで行けます。
ジヴェルニー村のバス停は、集落から道路を挟んだ向こう側にあります。地下道を通り道路を横断して、モネの家と庭までは徒歩10分くらいです。ヴェルノン駅へ戻るバスの本数は頻繁にないため、帰りの時間を確認していくと効率よく回れます。ジヴェルニー村は大きな集落ではありませんが、予想よりは歩きます。動きやすい靴だと快適です。
ジヴェルニーでの見所は、モネの家と庭(2016年は3月25日から11月1日まで開園)、ジヴェルニー印象派美術館、聖ラドゴンド教会(モネの墓)の3ヵ所です。駆け足で巡っても良いですが、ゆっくりした時間が流れるジヴェルニー。せっかくならゆっくり目に滞在時間を設定してみると、良さがさらに伝わってきます。心地良い太陽の下、ゆるりとランチとカフェをしてもおすすめです。
モネの庭に咲く睡蓮を目当てに訪れる人も多いと思います。開花時期は7月前後です。ただ睡蓮の時期以外にも色とりどりの花々が咲き乱れ、睡蓮の時期とずれても庭の彩り自体に後悔はありません(でも初めて訪れた時はやはり睡蓮を見たいですよね! )。モネが愛し様々なインスピレーションを生んだ環境が、今も広がっています。
【データ】
施設名:モネの家と庭(Fondation Claude Monet)
住所:84, Rue Claude Monet 27620 Giverny
Tel:02 32 51 28 21
URL:http://fondation-monet.com/
営業時間:9:30〜18:00(最終入場17:30/2016年は3月25日から11月1日まで開園)
休み:無
入場料:9.50ユーロ
加藤 亨延
ジャーナリスト。日本の雑誌に海外事情を寄稿。専門は日・英・仏の比較文化。ロンドンにて公共政策学修士を修了後、東京で雑誌、ガイドブック制作に携わる。2009年9月よりパリ在住。取材などで訪れた先は約60ヵ国800都市。現地コーディネートも担当。趣味は飲物。各国蔵元とミネラルウォーターの源泉へ足を運ぶことがライフワーク。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。ご連絡はこちらまで。