シンガポールはショッピング天国!というイメージがありますが、値段を円換算する度に「日本で買った方が安いかも」と感じる方も多いはず。でも、せっかくシンガポールに旅行するのだからお買い物も楽しみたいと思っている方は、もうすぐ始まる毎年恒例のシンガポール最大のセール期間「GSS (Great Singapore Sale)」をぜひご活用ください! 毎年5月後半から6月初旬に始まる「GSS」は約2か月間開催されます。2016年は6月3日から8月14日まで。日本人の夏休みシーズンに重なるのが嬉しいところです。正式日程に先立ちすでにGSSセールを始めているお店も最近出てきました。この期間中は、各地で50%〜70%オフのお店も増え、ブランド店などでもセール品が出てきます。ショッピングモールでは、子供が好きな人気キャラクターをテーマにしたイベントや、買い物したレシートでラッキードロー(くじ引き)に参加でき景品が当たることも。例えば、サンテックシティーモールでは、「アングリーバード」というキャラクターをテーマにしたイベントが7月3日まで行われ、ゲームなどが楽しめる特設会場ができたり、S$80お買い物をするとアングリーバードのトートバッグが貰える特典などもあるそうです。 ショッピングを楽しむには、シンガポールドルへの両替もできるだけ良い為替レートでしたいもの。そこでオススメするのは、レートが悪い日本国内(特に空港内) での両替は最小限にして、シンガポール入りしてから両替する方法。特に、観光客がよく行くオーチャード通りの「ラッキープラザ (Lucky Plaza)」というショッピングモールの両替所 (Money Changer) は、ほぼ市場レートで両替できるのでオススメです。(ラッキープラザ内には沢山両替所がありますが、レートはほぼ同じ) シンガポール国内の両替所は銀行よりも手軽ですし、ちゃんとライセンスを取得していないと商売ができないので安心です。 シンガポールのセールを楽しむにあたって、店頭の表示なども把握していると安心ですよね。例えば、"Up to 60% off on selected items" = 一部の商品は最大60%オフという意味ですが、"up to" や "on selected items"というくだりが小さなフォントで表示してある事が多く、慣れてないと全商品60%オフだと思って店に入ってしまう方もいるかもしれません。一方、"20% off storewide" は、全商品20%オフという意味です。 "$19.95 (u.p. $29.95)" = これもよく見かける表示です。セール価格の後に表示されているカッコ内の "u.p." は、"usual price" の略で、普段の値段や定価を意味します。"Terms and conditions apply" = 下の方に小さく書いてあることが多いくだりで、契約の諸条件が付くという意味です。例えば、ある銀行のクレジットカードを利用すればさらに10%オフになると書いてあっても、シンガポール国内発行カードでなければダメというような条件付きという意味合いで使われます。 地元の新聞でもGSS特集が組まれたりする盛り上がりもありますが、その一方で、最近は景気減速や商業賃貸料の高騰などの理由で、多くのお店が閉店したりシンガポールから撤退するというニュースをよく耳にします。確かにショッピングモールでお店が閉店した後、そのままずっと空きスペースとして残っていたりすることも。そんななかでのGSSなので、お店側も必死なのかもしれません。もしかしたら、買い物する側にはチャンスかも!? 毎年この時期にやっているので、旅行計画の参考にしてみてください! 北野 洋子2010年末よりシンガポール在住。元ロイター通信記者。旅先では現地の人の生活を見るのが好きで、シンガポールでもホーカーセンターやローカル店での小さな発見を日々楽しむ。年間パスで何度も通うほどシンガポール動物園がお気に入り。