マケドニアとアルバニアの間に位置する古代湖、オフリド湖。数百万年前以上に誕生し、ヨーロッパ最古の湖のひとつとも言われるその湖の名を冠した街が、マケドニアの「オフリド」。かつてキリスト教の一派であるスラブ教の中心地として栄えたこの街には、聖人や聖書内の場面を描いた「イコン画」を有し、美しい「フレスコ画」が壁や天井に描かれた教会が、今尚点在しています。
透明度も高く美しいオフリド湖と、そうした教会達の歴史的価値が認められ、この地域は「オフリド地域の文化遺産、自然遺産」として世界遺産にも登録されています。
そんなオフリド湖の周りには遊歩道も整備されており、晴れた日に優雅に泳ぐ白鳥を眺めながら散歩するにもぴったり。
湖畔を歩いていると見えるのは、丘の上に築かれた、赤い屋根の家々が建ち並ぶオフリドの旧市街。
石畳の道沿いに、赤い屋根に白い壁の可愛らしい家々が建ち並ぶ旧市街の中も、散歩するのに最適な場所。
赤い屋根の家屋とオフリド湖のコンビネーションは、まるで物語の挿し絵のような美しい景観を作り出しています。
旧市街の中には、ローマ時代に築かれたという円形劇場や、この地が宗教の中心地として栄えていた事を伝える教会達もところどころに。
中でも、崖の上に建つ可愛らしい形の聖ヨハネ・カネヨ教会のオフリド湖を背景に佇む姿は圧巻。
また、オフリドの街からバスで一時間弱分程のところにある「スヴェティ・ナウム」も、オフリド湖を楽しむのにオススメな場所。オフリド湖の南側に位置するこの場所は湖水浴を楽しめるビーチになっており、ホテルも建つリゾートエリア。夏にはたくさんの人たちで賑わうそうです。
オフリドの街とはひと味違った「巨大な山々を背景にしたオフリド湖の姿」を、ここスヴェティ・ナウムからは眺める事が出来ます。この付近には、オフリド湖同様に透明度は高いながらも、違う色味の泉も点在。自然が作り出すそんな違いを比べてみるのも、散策中の楽しみのひとつ。
スヴェティ・ナウムのバス乗り場から続く道沿いに姿を現すのは、色鮮やかなフレスコ画が美しい聖ペトカ教会。小さいながらも見逃せないポイントです。
美しいオフリド湖と、その周辺に佇む歴史を感じる建物たち。そんなオフリド湖の周辺を散策しながら、のんびりした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。