ホーチミンから飛行機で約40分。カンボジアの国境近くにある「フーコック島」は、現地ベトナム人にはおなじみの観光地だが、まだまだ日本人は少ない。ハートの形をした島は、兵庫県の淡路島と同じくらいの面積の島で、島内には胡椒の農園や、ニュクマム工場、美しいビーチ、新鮮な海の幸等まさに楽園の名にふさわしい島である。 ホーチミンのタンソンニャット空港からは、ベトナムのLCC、「ベトジェット」を利用した。エコノミーと「スカイボス」なるクラスがあり、スカイボスのチケットを購入すると空港ラウンジが使用できたり、優先搭乗、機内のフード・ドリンクが全て無料提供等、少しの差額で飛んでもなくお得な気分になることが出来る。話は戻り、フーコック島に到着。空港から15分ほど北に行ったところから中心地が広がり、ホテルやレストラン等が数多く並ぶ。夜になるとナイトマーケットも開いており、屋台やお土産屋さんなどが夜遅くまで営業しており、町の中心部は活気にあふれている。待ちの中心部から少し離れると、バイクの数も途端に少なくなりまだ舗装の工事をしている道もある。そんなボコボコの険しい道でさえ、現地の方は慣れた様子で原付バイクで颯爽と走っていくのだ。 島の中心地にあるロングビーチは、名前の通り南北に広がっている細長いビーチだ。砂浜が鳴き砂で歩くとキュッキュと音を出す。水は透き通っており、水温も高く、遠浅なため子供でも安心して遊ぶことが出来る。ビーチ沿いのホテルに宿泊すると、ホテルから波打ち際まで10歩以内というホテルもあり、宿泊客以外も敷地を通ってビーチにやってくる。 また、島の南部にある「サオビーチ」はロングビーチとはまた異なった雰囲気で、真っ白な砂浜と透き通った海が自慢だ。西洋人観光客だけではなく、多くのベトナム人がビーチに隣接したレストラン(日本の海の家のようなもの)でなぜか鍋を食べていた。それでなくとも暑く、35度くらいゆうに超えている気温の中で煮えたぎった鍋を囲んでビールを飲んでいた。ベトナム版、海の家での過ごし方は鍋のようだ。 サオビーチもロングビーチと同じく遠浅のため、子供連れが多く来ていた。トイレやシャワー等の完備もされているので安心。パラソルや椅子は係員がお金を徴収しにくる。椅子×2つとパラソル1本で400円くらいだ。本を読みながらのんびりしている人もいれば、海の家で冷たいビールを買ってきてビーチで飲んでいる人もいた。まさに日頃の疲れを忘れるための「南国での休日」という感じだった。サオビーチのアクセスは、町からタクシーで約30分南下。島の中で有名なビーチなので、タクシーに名前を告げればすぐに連れて行ってくれる。料金は15ドル位。フーコック島に行った際にはサオビーチはマスト。フーコック島では、日本での喧騒を忘れて思う存分のんびりしよう。【アクセス】ホーチミンのタンソンニャット空港からは、飛行機で約40分。ハノイのノイバイ空港からは飛行機で約2時間。ベトジェット、ベトナム航空、エアアジアが就航している。 みみごん旅行が大好きな関西人。学生時代に知った、「バックパッカー」スタイルの旅行がメインです。日本在住のため、日本からも訪れやすい国や地域の情報発信をしていきます!