後期バロック様式の世界遺産に認定されたことでも注目を浴びるノート。先週末は、年に一度開催されるインフィオラータ(花祭り)によって非常に賑わいを見せておりました。その花祭りがある場所は、ニコラーチ・コッラード通り(Via Corrado Nicolaci)。この通りの名前は、ここに居を構えていた、貴族ニコラーチ家のお屋敷があることからこう呼ばれています。 このお屋敷の起源は1700年代に遡ります。設計は、ノートの建築家パオロ・ラビージが担当しました。当時は90もの部屋すべてがニコラーチ家の所有だったのですが、現在は一部を除き、ノートの市役所が管理をしています。その為、一部は市民図書館にもなっています。館の一部は、当時のお屋敷の通りに修復が行われ、一部は見学可能となっています。 館の中を見学する為には、入り口にてチケットを購入しましょう。その際には、スタッフが簡単な説明をイタリア語又は英語で行ってくれます。スタッフが数人いる場合は、館の内部まで詳細を説明してくれることも!現在は館内の全部で9つの間が見学可能となっています。 現在見学可能なスペースの10倍を所有していたという事から、当時の一家の繁栄ぶりが伺えます。ビリヤードの間、音楽の部屋、ティールーム、書斎の他、パーティールーム等。バルコニーにも出ることが出来、ノートの町の美しい景色を堪能することも出来ます。 【データ】ニコラーチ館 (Palazzo Nicolaci)住所:Via Corradi Nicolaci, Noto電話:+39 3387427022※事前予約も可能開館時間:10:00〜13:30、14:30〜19:00※臨時休館日を除いて、年中無休入場料:4ユーロ ※イタリア語あるいは英語による説明あり 小湊 照子イタリア在住合計10年目で、シチリア島で働き始めて5年が経ちました。現地会社で、テレビや雑誌のコーディネーターや通訳、旅行の手配などを行っています。シチリアは、料理もワインも美味しく、観光地としての見所もいっぱいの本当に魅力的な場所です。地元民しか知らない様な美 味しいお店や、現地の生情報など楽しく伝えていきたいと思っています。ご連絡やお問い合わせはこちらへどうぞ。