世界遺産の街、マレーシア・マラッカ(Melaka)。対岸にスマトラ島をのぞみ、今も昔も海上の要所です。
イスラム教の国らしく、市内にはモスクがあり時間ともなるとスピーカーから祈りを捧げる声が聞こえてきます。
そしてマラッカ海峡をのぞむ海にあるのが、水に浮かぶモスク(Masjid Selat Melaka)です。人口島のPulau Melaka(マラッカ島)に建っており、まるで海に浮かんでいるように見えることから「水上モスク」とも呼ばれています。
礼拝所以外は基本的に中に入って見学することができます。ただ女性の場合は顔以外の全身を覆う服を着用しなければなりません。女性のトイレ(兼更衣室)では、観光などで訪れた人用に無料でチャドルを借りることができます。入り口すぐのクローゼットにかけてあります。
開放感あふれるモスクは通り抜ける風が心地よく、目の前に広がる海の美しさに目を奪われます。デッキに囲まれているので一周することができます。マラッカ海峡を眺めるにも絶好の場所でもあります。外には売店や露店などもあるので、飲み物やアイスなどを買って景色を眺めながらゆっくりしても。海辺の街らしくのんびりとした中、一服の涼が感じられました。
そしてなんと言っても見逃せないのは、マラッカ海峡に沈みゆく夕日。世界三大夕景の一つと言われることもあるそうです。夕方にもなると、その姿をカメラにおさめようとたくさんの人が訪れます。ただし礼拝の時間の場合は外からの鑑賞となるので注意が必要です。
昼間とはまた違う美しい姿に思わず見入ってしまいます。
【データ】
水上モスク(Masjid Selat Melaka)
住所:Jalan Pulau Melaka 8, Taman Pulau Melaka, Melaka 75000, Malaysia
URL:https://www.facebook.com/Masjid-Selat-Melaka-169569829739474/
アクセス:市内からタクシーがおすすめ。中心部からは約15分。
逗子 マリナ
広告代理店、コミュニティ紙の取材記者、その後フリーランスへ。雑誌ライター、ムック本コピーライターの他、現在は主にWebを中心に寄稿。今まで訪れた国は約30カ国。アメリカ、オーストラリアと海外在住歴はのべ8年。現在はクアラルンプール在住。旅は寄り道や偶然に発見が多いので自分で車を運転していくのが好き。