クロアチアには、ギネス記録に「世界最小の町」として認定されたこともある小さな町が存在します。その町の名前は「フム(Hum)」。
実際に行ってみると「町」というよりも「村」のような印象がしますが、公式には「町」とされているそうです。その人口はわずか20人程度なのだとか。
町には教会、小さなレストランとお土産屋さんが数件、そして民家が数件ある程度。
あまり観光客が訪れない秋から冬にかけてはお店やレストランも閉まってしまうことが多いので、ひっそりとした空気が町全体を包みます。
あまりにもの静かさに空中を飛ぶ虫の羽音が聞こえてくるほど・・・。まるで童話の世界の村に迷い込んでしまったかのような、不思議な感覚に一瞬陥ってしまうほどです。
城壁に囲まれたフムの町を1周するのに、5分もかかりません。さすが世界最小の町!
ところで、フムは「巨人により創られた」というおもしろい伝説があります。昔々、このあたりの地域には、働き者の巨人たちが暮らしてたのだとか。巨人たちは大きな石を使って、たくさんの美しい町を築いたそうです。
周辺の大きな町の建設に立派な石をすべて使い切ってしまった巨人。ですが、てもとにはいくつかの小石が余っていたそうです。
そんな余った小石で創られたのが、この小さなフム。なんとも可愛らしい伝説ですね。
そんな巨人伝説に思いを馳せながら「世界最小の町」の散策をお楽しみください!
【フムへの行き方】
ブゼットからタクシーで約15分