パリ東部に広がるヴァンセンヌの森。パリ市民の憩いの場所であるこの森は、公園として整備されており、その一角にパリ動物園があります。同園は2014年にリニューアルオープンしたばかり。展示方法も従来の動物園と違い、より自然に近い動物の姿を見られるようになっています。 園内はマダガスカル、パタゴニア、サヘル・スーダン、ヨーロッパ、ギアナの5地域に分かれています。展示方法も動物が檻に入っているようなものではなく、動物1頭辺りの面積を広く取るなど、動物に配慮した設計です。すべての箇所で動物と距離があるのではなく、例えばフラミンゴの展示スペースでは、巨大な飼育カゴの中に入り、同じ空間で見学できます。 餌やりの時間を公表されているため、その時間に合わせてお目当の動物の場所へ行けば、彼らの食事風景を見学することができます。フランス語ですが、園内スタッフによる解説も行われます。 個人的に一番気に入っているのが、サヘル・スーダン地区のキリンやダチョウが話されている箇所と、ギアナ地区の温室。前者は広大なサヘル地域に、動物たちがゆっくりと生活している様子を感じることができます。後者は温室内に熱帯植物が生い茂り、その間をカラフルな鳥たちが放し飼いにされています。トカゲ類やハキリアリ、熱帯魚なども泳ぎ、涼しいパリにいながら常夏の国にいるようです。 園内にはピクニックできる芝生スペースもあります。お弁当持参で動物を眺めながら、1日を園内で過ごしても良いですね! カフェで軽食を買って、外で過ごしても素敵です。パリ動物園はファミリーの観光にぴったりの場所です。【データ】施設名:パリ動物園(Parc Zoologique de Paris)住所:Avenue Daumesnil 75012 ParisTel:08 11 22 41 22URL:http://www.parczoologiquedeparis.fr営業時間:10:00〜17:00(10月中旬〜3月中旬の平日)、10:00〜18:00(3月中旬〜10月中旬の平日)、9:30〜19:30(土・日曜、祝日、学校休暇時期)休み:無 加藤 亨延ジャーナリスト。日本の雑誌に海外事情を寄稿。専門は日・英・仏の比較文化。ロンドンにて公共政策学修士を修了後、東京で雑誌、ガイドブック制作に携わる。2009年9月よりパリ在住。取材などで訪れた先は約60ヵ国800都市。現地コーディネートも担当。趣味は飲物。各国蔵元とミネラルウォーターの源泉へ足を運ぶことがライフワーク。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。ご連絡はこちらまで。