なにもない田舎町をドライブしていると思いがけないものに出会えることがある。もちろんそれを目的に車を走らせているわけでもない。当然ガイドブックにも載っていないものもある。
そんな偶然に出会えると普段の旅とは違った喜びがある。今回は私が偶然見つけた恐竜のモニュメントをご紹介。
この日私はアメリカ・モンタナ州の国道15号線(I-15)から車で国境を越えカナダ・アルバータ州に入った。ここから州道4号線を北に向かって走っていた。国境からだだっ広い平原を20?ほど走ると人口約800人の小さな町、ミルクリバーに到着する。
公式の区分では町(Town)であるが、あまりにも小さいため集落と呼んでもいいかもしれない。そのくらい小さい町なので注意を払っていないと気付かずに通過してしまう可能性もある。
そのミルクリバーに入るとすぐ右手に観光案内所の看板が見えてくるので、標識に従ってハイウェイを右にそれると目の前に恐竜が現れる。
奥に見えるのが観光案内所の建物。その前をまるで歩いているかのように恐竜が立っている。遠くから見ると小さく見えるのだが、近づいてみると思ったより大きいことにびっくりする。
物珍しさにいろんな角度から写真を撮ってみた。正面に立ってみると迫力満点。
アルバータ州南東部はカナダのバッドランズ(Canadian Badlands)と呼ばれ、複雑な地形に、太古の恐竜の化石などが多く発掘され、考古学、地質学が盛んな場所となっている。
ここミクルリバー周辺にも Devil's Coulee Dinosaur Heritage MuseumやWriting-On-Stone Provincial Parkがあり、恐竜に縁のある町となっている。
観光案内所の建物と反対側を見ると本当に何もない。人気観光地ではなく、マニアックな場所を求めている人には是非お勧めしたい場所である。
【データ】
ミルクリバー観光案内所(Travel Alberta Milk River Visitor Information Centre)
住所:Located just south of town on Highway #4(左の住所はミルクリバー町公式HPより。正式な住所な無いようです。)
電話:403-647-3938
URL:http://www.milkriver.ca/visiting/tourist-organizations/ (ミルクリバー町)
https://travelalberta.com/ca/listings/1047/ (アルバータ州観光公社)
白柿 佳一
アメリカでマスコミ学の修士号を取得。在学中のインターンでニュース映像カメラマンを経験。帰国後、テレビ通販チャンネルのカメラマンとして11年勤務。2012年3月、アラフォーオヤジが妻子を連れてカナダ移住を実現。現在、カルガリー、バンフを中心にビデオカメラマンとして活動しながら、地元日系情報誌カルガリー・ウォーカーにもコラムを執筆中。