2000年の歴史を持つ、ドイツ最古の街トリア(Trier)。モーゼル川流域の小さな街ですが、お店もたくさんあって活気に溢れています。中央広場から徒歩圏内に世界遺産含め、たくさんのローマ遺跡が残されています。
かつてこの街は城壁都市として栄えたそうです。街を取り囲む城壁の姿はいまはなく、現存するのは当時の城門として作られたこのポルタ・ニグラだけ。「黒い門」を意味するこの門は、その名の通り黒い砂岩ブロックで作られたもの。1986年に世界遺産に登録されています。
ポルタ・ニグラから南西にのびる通りはショッピングに最適のスポット。常にたくさんの人で賑わっています。カフェやレストランも多いメインストリートです。
週末の中央広場ではマルシェが催され、花や新鮮な野菜、果物が販売されています。この時期はやっぱりホワイトアスパラガス! この日は500g5€で売られていました。調理法も簡単です。是非お試しください♪
中央広場の角を曲がるとすぐ見えてくるのが、大聖堂と聖母教会。こちらもポルタ・ニグラ同様世界遺産に登録された歴史ある建物。クリスマス時期になるとこの大聖堂前にマーケットが立ち並びます。
4世紀に造られた皇帝の大浴場「カイザーテルメン」は2016年現在、修復工事中ですが見学は可能。迷ってしまいそうなほど複雑な地下通路も残っており、当時を偲ばせます。カイザーテルメンのすぐ傍に古代ローマの美術品を集めたライン州立博物館も。時間がある方は是非足を伸ばしてみては。
カイザーテルメンから400mほど離れた場所にある古代円形劇場「アンフィシアター(Amphitheater)」。ローマ時代、剣闘士の競技などの見世物が行われた場所です。滞在中、当時の競技の様子を模したデモンストレーションがありました。舞台装置などをしまっていたとされる地下空間も見学することができます。
古代ローマ時代の面影を色濃く残すトリアの街。一日あれば充分観光可能なので、ショートトリップにぴったりの街です♪
【データ】
トリア観光案内所
住所:An der Porta Nigra 54290 Trier
Tel:+49 651 978080
URL:https://www.trier-info.de/home
営業時間:月〜土曜日9:00〜18:00、日曜日10:00〜17:00
12/24、31:10:00〜13:00
休み:12/25、1/1
佐藤 ゆか
日本で情報誌などの編集を経て、2014年ルクセンブルクに移住。趣味は旅行と食べ歩き。英語とフランス語に日々奮闘しながら海外の魅力をレポートしていきます。