格安ツアーを使ったり、ホテルサイトで安いホテルを予約して、とにかく安く台北に行きたい！という方必見、格安ホテルの選び方をお教えします。
こちらは百花（ピーファ）という格安ホテルです。2泊3日1万円台で売られているような格安ツアーによく利用されているホテルです。
場所は、中正紀念堂の近く、仁愛路と杭州南路の交差点にあり、最寄駅はMRTの善導寺駅又は東門駅です。いずれも700メートルほどの距離で歩いて10分程度です。近年、台北のMRTは路線が増え、駅まで歩いて行けないほど不便な場所は市内にはほとんどなくなりました。どんなチープなホテルでも、どうしようもないほど場所が悪いということはなくなってきました。とはいえ、特に夏の暑い時期などは、700メートルは結構な距離です。格安ホテルは、だいたいこのぐらいの立地にあることが多いようです。ちょっと遠いけど、歩けなくはないという距離です。
百花（ピーファ）のロビーの様子です。このクラスのホテルは、ほとんどが小規模なホテルですので、だいたいロビーは狭く暗い感じです。
サービスは、もちろん一流ホテルのようにはいかないでしょうが、それなりに観光客慣れしており、問題になるほど態度が悪いということは、ほとんどありません。
百花（ピーファ）の客室です。写真で見ると、そこそこに見えるかもしれませんが、古びた感じで、汚れが目立ちます。しかし、テレビはかなりボロボロでしたが冷蔵庫もあり、寝るだけと割り切れば問題のないレベルです。
ホテルのレベルは、水回りに顕著に表れます。所々カビが目立ち、いかにも古びた感じです。このホテルは、一応バスタブがありドライヤーも付いているので、比較的レベルは高い方です。もっと狭くて、シャワーのみというケースも多いです。
この百花（ピーファ）が、最低レベルの格安ツアーで使われている典型的なホテルです。どうせ夜遅くまで遊んでホテルは寝るだけ、できるだけ安く済ませたい！という方なら、十分許容範囲だと思われます。しかし、やっぱりホテルでゆっくりしたいという方には、少々厳しいレベルかと思われます。
こちらはメトロホテルです。百花（ピーファ）よりは、1ランク上のホテルです。といっても、値段は2泊3日のツアー代金で1,000円〜2,000円高い程度です。旅行会社によって呼び方が異なりますが、一般的に百花はチープクラス、メトロはエコノミークラスといったカテゴリーに入っています。
メトロホテルは、行天宮の近くにあり、MRT行天宮駅もしくは中山国小駅まで徒歩10分ぐらいで、立地的な利便性は百花とあまり変わりません。
しかし、ロビーの雰囲気からして百花（ピーファ）とは、ランクの違いが明らかです。明るく、広々としています。
このホテルも、建物自体は古いのですが、客室はリノベーションされておりモダンで清潔感があります。安心してくつろげるレベルです。
バスルームもこの通り、カビなどの目立った汚れもなくきれいです。機能的には、百花とあまり変わりませんが、気分的にはこちらの方がだいぶいいでしょう。
1,000円〜2,000円の差なら、チープクラスよりエコノミークラスを選んだ方が賢明だと思いませんか？
チープクラスのホテルは、どこでもそう大きな差はありません。しかし、エコノミークラスのホテルは、同じような値段でも結構レベルに差があります。実は、メトロホテルはエコノミークラスのホテルの中では人気が高く、リピーターも多いホテルです。
エコノミークラスに限ったことではありませんが、特にこのクラスのホテルを利用する場合はしっかりと下調べをすることをお勧めします。
エコノミークラスのホテルで、もう1軒おすすめをご紹介しましょう。
ニューワールドホテルです。台湾の原宿と呼ばれる西門町にあり、周辺には飲食店やお店がたくさんあります。MRTの西門駅まで徒歩5分程度です。
メトロホテルのロビーほど広くありませんが、写真の右奥にソファーやテレビのあるスペースがあり、宿泊客は自由に利用できます。
日本語を話せるスタッフがいますので、安心して利用できます。
このホテルも、古い建物ですが、客室はリノベーションされおり外観の印象に反してきれいです。
バスルームも、多少汚れが目立つ部分もありますが問題のないレベルです。
実はニューワールドホテルは、以前ご紹介したグリーンワールド系列のホテルです。グリーンワールドホテルは、日本人向けの現地手配を行っている三普旅行社が運営しているホテルで、主に日本人をターゲットにしています。
エコノミークラスでは、グリーンワールドホテルイン中山もおすすめです。
台北市内のホテルで、チープクラスとエコノミークラスは、レベルの差に比べて価格の差は大きくありません。1,000円にこだわる人以外は、エコノミークラスを選んだ方が賢明です。
さらに、その上のスタンダードクラスとなると、エコノミークラスとは2泊3日のツアーベースで、3,000円〜5,000円ぐらの差が出てきます。ちょっと微妙な金額ですが、エコノミークラスに関しては、また別の機会にご紹介したいと思います。
阿部 吾郎
24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年４~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。
