台北市内のホテルで、特におすすめの一件をご紹介します。
MRTの南京復興駅近くにある「レ・スイーツ台北 慶城館」です。
何がいいかというと、館内のデザインの良さ、静かさ、そしてサービスの良さです。日本への海外通話も無料でできるスマートフォンを貸し出してくれるという、他にはない特筆すべきサービスもあります。
全84室のこじんまりとしたホテルで、外観も特に派手さはありません。
朝食を提供するスペースはありますが、レストランやバーはなく、その他これといった施設もありません。
しかし、館内に一歩足を踏み入れると、他のホテルとはちょっと違った雰囲気であることに気づきます。
上の写真は、チェックインを行うロビーです。一見して、センスの良さを感じますし、何より静かです。レストランなど、宿泊客以外の人が入ってくる可能性のある施設がありませんので、館内には宿泊客しかいません。部屋数も多くありませんので、こうした静かで落ち着いた雰囲気を維持できます。
スタッフもとても親切で、日本語を話せるスタッフもいますので安心です。
建物の中心は吹き抜けになっており、その中心に先ほどのロビーがあります。
こちらが朝食スペースで、朝食の時間帯以外は宿泊客が自由に使えるフリースペースになっています。窓際の明るい場所で、居心地の良い場所です。
屋外にも席があります。
こちらは喫煙可能です。
朝食時には、ここにお料理が並びますが、それ以外の時間にもちょっとしたお菓子や飲み物が置いてあります。飲み物は有料ですが、横に置いてある紙に部屋番号と飲んだものを書いておけば、いつでも飲むことができます。
コーヒーと紅茶は常時、無料で利用可能です。
街歩きに疲れたらホテルに戻って、窓際の席でコーヒーを飲みながら一休み、といったひと時を楽しむことができます。
さらにミニライブラリーもあります。こちらも、宿泊客は自由に利用することができます。こういったフリースペースが多いのがこのホテルの特徴で、ゆったりと落ち着いた気持ちで過ごせる理由でもあります。
スタンダードルームは、23?とそれほど広くはありませんが、清潔感のあるシンプルな造りで、セフティーボックスやドライヤーなどはもちろん、コーヒーメーカーやアイポッドステーションなど、必要なものはすべて揃っています。
テレビ横の丸い棚の中に、ポットやティーカップ、ミニバーなどが揃っています。
バスルームもきれいです。シャワーブースとバスタブが別々に設置されています。トイレには、TOTOのウォシュレットが付いています。台北市内のホテルで、ウォシュレットが付いているホテルはだいぶ増えてきましたが、まだまだ設置されていないホテルも多く貴重です。
バスタブも十分な広さ・深さです。
ホテルにチェックインすると、このスマート・イージー・フォンを渡されます。これがホテルのキーとなっており、エレベーターを利用する際もこれをかざしてから目的の階を押します。
プリペイドカード機能もあり、バスや地下鉄、コンビニでの買い物にも利用でき、チェックアウトの際、精算する仕組みになっています。
さらに、台北市内での通話や客室からの海外への通話も無料で行えるというから驚きです。
これがあれば、テザリング機能で自分のスマホも使えますし、別途無料でwifiルーターを借りることもできます。
また、グループで宿泊している場合、部屋同士の通話が外部からも行えます。フロントへは、台北市内のどこにいてもすぐに繋がります。
これは、他のホテルにはないユニークなサービスです。
館内に会議室がひとつありますが、こちらも2時間までなら宿泊客は無料で利用することができます。
ホテルを出て、左に1分でMRTの南京復興駅です。この駅は、松山機場駅から2つ目の駅ですので、松山空港発着のフライトを利用する場合はとても便利です。
また文湖線と松山新店線が交わる駅ですので、台北市内のどこへ行くにも便利です。駅前には、コンビニやカフェなども揃っています。
立地よし、サービスよし、雰囲気よしの3拍子揃ったホテルです。独自のスマート・イージー・フォンのサービスもあり、おすすめのホテルです。
値段はやや高めですが、十分にその価値があるホテルと言えます。
阿部 吾郎
24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。