絵画やインスタレーション、ビデオアーティストでもある、ペトリナ・ユエン(Petrina Yuen)さんが作る、手作りのリップバーム、ショップハウス・シックスティーファイブ(Shophouse Sixtyfive)。ショップハウス、とはシンガポールの昔ながらの建物を表し、65とは、1965年の独立の年のことを指します。
ノスタルジックなブランド名通り、シンガポールらしさあふれるフレーバーのリップバーム(各S$9.8)は、セントーサ島(Sentosa Island)、サー・スタンフォード(Sir Stamford、ラッフルズ卿のこと)、フォート・カニング(Fort Canning)などのシンガポールの名所の名前や、シンガポールのローカルな飲み物、ローズバンドン(Rose Bandung)やコピ・オー(Kopi O)などの名前がつけられています。思い出の場所や、お気に入りの味を持ち帰ってみてはいかがでしょう?フレーバーは全部で7種類。
もともとは中国で生産することも考えていたというペトリナさんですが、天然素材にこだわった質の高い製品を作るためには、シンガポールで、そして自らの手で作るのが一番だと考え直したといいます。
リップバームは、どれもパラベンフリー、リップバームには含まれていることが多い、ラウリル硫酸もフリー。動物実験を行わないなど、細かく心配りがされていて、含まれているのは、みつろう、ココナッツオイルやオリーブオイルなどにエッセンシャルオイルなど、ナチュラルなものばかり。
さらに、ラインナップに新しく加わった、Kiss me Kueh という名前のリップスクラブ(S$18.5)には、オーガニックで、フェアトレード認定されたパームシュガーを使うなど、「本当に良いものを届けたい」という、ペトリナさんのこだわりが感じられます。 甘いココナッツとパームシュガーの香りは、シンガポールの伝統菓子、クエ(Kueh)のよう。少量を指にとって、何もついていない唇につけ、円を描くようにマッサージすると、しっとりとした唇になる優れもの。私も実際に使ってみましたが、パームシュガーの甘い香りに癒され、ダイエット中で甘いものを控えているときなどに使うのもよさそう。
リップクリームとしても、チークとしても使えるリップアンドチークティント(Lip & Cheek Tint、S$20)は、鮮やかな赤とピンク、ローズの三種類。
とても柔らかな使い心地で、ココナッツオイルの香りがふんわりと香ります。グロスのような印象で、見た目より実際の色の出方がマイルドなので、濃い色も使いやすかったです。
オンラインショップでS$20以上購入すればシンガポール国内の発送は無料の他、シンガポール国内の雑貨店ナイーズ(Naiise)など、シンガポール国内のセレクトショップで販売しています。何かと使うことの多いリップバーム、シンガポールの思い出として自分用に、また、各種ギフトセットもあるので、ヘルシーでオーガニックなものが好きな方へのプレゼントとしてもおすすめです。
【データ】
■ショップハウス・シックスティファイブ(Shophouse Sixtyfive)
URL:http://shophousesixtyfive.com/shop2/
仲山 今日子
元テレビ山梨、テレビ神奈川アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ディレクター、ライターとしてお仕事を受けています。シンガポールのテレビ局J Food & Culture TV 勤務、All Aboutシンガポールガイド。ブログ。趣味は海外秘境旅行&食べ歩き、現在約40カ国更新中。