グランプラスは、ブリュッセル観光に訪れた人がまず目指す場所。市庁舎を中心に、王の家、ギルドハウスなど瀟洒な装飾をまとった建物が、大広場を取り巻いています。フランス人作家ビクトル・ユゴーやジャン・コクトーも絶賛したこの広場。周囲にはブリュッセル観光にマストなスポットが点在します。
王の家の中にある市立博物館は、絵画、タペストリー、彫刻と共に、ブリュッセルの街の歴史資料も展示されています。世界各国から贈られた小便小僧の衣装もあります。
ギルドハウスの中の1つ「黄金の木(L'Abre d'Or)」は、ビール醸造業ギルドの家でした。このことから今はビール博物館になっています。館内ではベルギービールも飲めます。
甘党ならグランプラスの東、ギャルリー・サンチュベールを訪れましょう。ピエール・マルコリーニ、ゴディバ、ノイハウスなど、ベルギーを代表するショコラトリーが軒を連ねます。もしブリュッセルとパリを両方訪れるようなら、チョコレートで有名な両都市のショコラトリーを食べ比べてみるのも面白いですね。
グランプラスの西、小便小僧に至る道沿いにはワッフルで有名なダンドワがあります。ゆっくりと楽しみたい人は2階にあるティールームへ。持ち帰りは1階のカウンターで注文しましょう。ワッフルの他にビスケットなども売られています。
グランプラス周囲はレストランも多いです。ただし、グランプラスの北に位置するブッシェ通りは、少し注意が必要。ムール貝料理のチェーン店「シェ・レオン」を中心に、レストランが連なる路地になっていますが、総じて味のレベルは低いです。この通りのレストランにランダムに入るくらいなら、あらかじめ場所を調べて食べることを、おすすめします。
その他にも、ベルギー生まれの漫画『タンタン』のオフィシャルショップや、王立美術館なども徒歩圏内。目的別に様々な店舗が集まるグランプラス周辺。ブリュッセル観光では必ず押さえておきたい地区です。
【データ】
店名:グランプラス(Grand-Place)
住所:Grand-Place 1000 Bruxelles
加藤 亨延
ジャーナリスト。日本の雑誌に海外事情を寄稿。専門は日・英・仏の比較文化。ロンドンにて公共政策学修士を修了後、東京で雑誌、ガイドブック制作に携わる。2009年9月よりパリ在住。取材などで訪れた先は約60ヵ国800都市。現地コーディネートも担当。趣味は飲物。各国蔵元とミネラルウォーターの源泉へ足を運ぶことがライフワーク。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。ご連絡はこちらまで。