今年は文豪ウィリアム・シェイクスピア没後400年。これを記念して、英国をはじめ世界各地でイベントや記念式典が行われていますが、私は先月、シェイクスピア作品「ロミオとジュリエット」(伊語:ロメオとジュリエッタ)の舞台、ヴェローナへ久しぶりに行ってきました。その日は平日にも関わらず、たくさんの観光客で賑わっていました。
当時のヴェローナの支配層は、教皇派と皇帝派に分かれて争いが繰り返し行われていました。皇帝派のモンタギュー家(モンテッキ家)と教皇派のキャピュレット家(カプレーティ家)も、この対立に巻込まれていきました。
モンタギュー家の一人息子ロミオは、ロザラインの片想いだったある日、友人達とキャピュレット家のパーティに忍び込み、キャピュレット家の一人娘ジュリエットに出会い、お互いにひとめぼれで恋におちていきます。その後修道僧ロレンスの元で秘かに結婚します。しかしながら、ロミオは争いに巻き込まれ、親友を殺されたことに逆上し、キャピュレット夫人の甥を殺してしまいます。ヴェローナの大公エスカラスは、ロミオに追放の罪を言い渡します。一方、キャピュレットは悲しみにくれるジュリエットに、大公の親戚のパリスと結婚する事を命じます。ジュリエットはロレンスに助けを求め、仮死の毒を使った計略を立てますが、残念ながらロミオにうまく伝わらず、ジュリエットが本当に死んだと思ったロミオは、彼女の墓で毒薬を飲んで自殺し、その直後に仮死状態から目覚めたジュリエットも、ロミオの短剣で後を追ってしまうという悲劇。
現在、ジュリエットの像は、右の胸に触ると恋愛成就や結婚できるという伝説があり、観光客男女共に押し合いへし合いで胸に触ってから帰ります。
現在婚活の人たちにはぜひ訪れたい場所ですね!
【データ】
ジュリエットの家(Casa di Giulietta)
住所:Via Cappello, 23, 37121 Verona
電話:045-803 4303
営業時間:月13.30〜19.30、火〜日8:30〜19:30
URL:https://casadigiulietta.comune.verona.it/nqcontent.cfm?a_id=42703
ケイコ
大学卒業後、中学教員を経てイタリアミラノへ渡伊。フィレンツェ、ローマ、ナポリにも在住。昨年7月よりラスペツィアに移住。ローマ国立アカデミアサンタチェチーリア、イタリア国立音楽院修了。愛の妙薬でイタリアオペラデビュー。イタリアと日本で音楽活動を行う。趣味はF1観戦、ハーブティーを毎日飲む、メルカート(青空市場)で掘り出し物探し。ヨガ、ドッグシッター。兵庫県出身