台北の原宿と呼ばれている西門町。にぎやかな繁華街で、庶民的でおいしいお店がたくさんある。その中で、創業50年の老舗「北平一條龍餃子館(ペイヒンイーティアオロンチャオズクワン)」をご紹介しよう。
きらびやかなネオンがまぶしい西門町のなかでも、ひときわ目立つ赤い看板を掲げる北平一條龍餃子館。西門町に行けば、迷うことなく見つけられるだろう。ちなみに、横にあるのは、これも有名な「阿宗麺線」というお店。
赤い看板を目指して進み、その下にある細い階段を登るとお店に到着。1階は雑貨屋さんで2階から上が北平一條龍餃子館だ。
地元の人にも観光客にも人気のお店なので、いつも混んでいる。ランチは11時から、ディナーは16時半から(土日は11時から21時まで)なので、それぞれ開店直後に行くとすんなり入れる。
席に着いて、まずは注文。写真付きのメニューが無いので、漢字を見ながらなんとか注文する。困っている日本人を見るとお店の方が片言の日本語で解説してくれる。
注文が終わると、お盆に様々な小皿料理を並べて持ってきてくれる。日本で言うとお通しのようなもので、好きなものを選んで取る。
まず外せないのが、鮮肉鍋貼(焼き餃子・148元)だ。中国では、どちらかというと水餃子が主流だが、やっぱり日本人は焼き餃子だ。パリパリに焼きあがった厚めの皮の中から肉汁が・・・、あまり余計な説明は不要だろう。とにかくうまい!
店員さんおすすめの花素蒸餃(野菜餃子・120元)。もちもちの皮の中には、チンゲン菜や豆腐などが入ったヘルシーな一品。あさっりしていて食べやすい。焼き餃子とこれでちょうどよいバランス。
魚香茄子(166元)は、ナスと魚のピリ辛炒め。トロっとするまで炒めたナスに甘辛でピリッと唐辛子が効いた味付けはたまりません。白ごはんがほしくなる。
台湾で青菜といえば、やっぱり空芯菜(108元)。にんにくを効かせた塩味の炒め物は台湾料理の定番だ。
肉絲炒飯(112元)、肉だけでなく海老やイカも入ったおいしいチャーハン。しかし、おかずによっては白飯(20元)を選択する手もある。迷うところだ。
スープは玉米湯(コーンスープ・122元)。3人~4人ぐらいでシェアできそうな大きさだ。
気軽に入れてリーズナブル、味も確かで旅行者にはうれしいお店だ。お腹いっぱいになったら、エネルギッシュな台北の原宿、西門町を散歩してみよう。
店舗情報
住所:台北市峨嵋街十號二樓
営業時間:ランチ11:00-14:00 ディナー 16:30~21:00
土・日曜日は11:00~21:00
休み:旧正月
阿部 吾郎
24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。