私の住むモンテレイは、メキシコ一近代化の進んだ街と言われています。街自体の歴史が浅いことと、アメリカとの国境が近いことから、街の様子も食べ物も文化も、日本人のイメージする「素朴なメキシコらしさ」からはかけ離れている街です。元々メキシコシティに住んでいた私もそうでしたが、メキシコの他の街から来た人は皆、その発展ぶりにカルチャーショックを受けるようです。(ですので、仕事でモンテレイ駐在になった!でもガイドブックにほとんど情報が無い!という状況の方も、悲観しないでくださいね。インフラも整っており流通も良く何でも買えて、とても住みやすい街です。)
そんな近代的な街・モンテレイですが、街の中心広場・マクロプラザの東側には、「旧市街」と呼ばれているエリアがあります。
グアナファト、オアハカなど、世界遺産の古都のようにフォトジェニックな光景が広がっているわけでは無いのですが、ここは散策が楽しいエリア。おしゃれで個性的なカフェやバー、アンティークを扱うお店が沢山あります。このエリアを是非訪れてほしいのが、日曜日の午後。アート作品や手作り雑貨、アンティークの集まる、可愛らしいストリートマーケットが開催されています。
メキシコで日曜に建つストリートマーケットと言うと、生活色の濃い日用品や食品中心のものや、観光客向けのお土産メインのものが多いのですが、こちらは、おしゃれなものを探している地元の人たちが集うマーケット。
メキシコ雑貨というと、ビビッドな配色に魅せられて買っても、いざ日本に帰ると浮いてしまって持て余してしまう…そもそも、独特すぎる配色・デザインに気後れしてしまって、買う気が起きない…と言う方もいるのではないでしょうか(私がまさにそうです)。でも、こちらのマーケットなら、そんな心配は無用!普段使いでもしっくり馴染む、落ち着いたメキシカンデザインが沢山売っています。
天然石のアクセサリー、革細工の財布など身に着けるものもあれば、ドリームキャッチャーや動物の毛皮、ハンモックなど、お部屋のインテリアも充実。メキシコらしいサボテンやドクロモチーフの手作りポーチやピアスなどの小物は、ちょっとしたお土産にも良いと思います。実演しつつ自分の描いた絵を売る人や、綿菓子屋さんなども出ていて、ちょっとしたお祭りの雰囲気です。
アート系のストリートマーケットというと、アンダーグラウンドな香りが強すぎてちょっと気軽に入っていけないようなところもありますが、ここのマーケットはとてもオープンな雰囲気で、誰でも気軽に散策が楽しめます。
アンティークのお店が多い通りのストリートマーケットなので、アンティーク雑貨も沢山!古い標識や、ビールや食品会社のノベルティグッズ、切手やコインなど、好きな人にはたまらないのでは無いでしょうか。個人的には、NFLやNBAのカードが沢山売っているのが気になりました。見る人が見れば、掘り出し物が見つかるかも!?
散策に疲れたら、このエリアは居心地の良いカフェやレストランを探すには事欠きません。追々紹介していきたいと思うのですが、このエリアの建物は間口が小さくて奥に長い、「うなぎの寝床」形式のものが多くて面白いので、時間がある方は是非どこかのお店に入って、ちょっと休憩してみて下さい。オーガニックコーヒーの専門店、ビーガン料理やテックスメックスのレストラン、それに、日本式のメイドカフェもありますよ!
こんにちは(オラ/Hola)と、ありがとう(グラシアス/Gracias)の挨拶さえしっかりすれば、じっくり見た末に何も買わなくても、大丈夫。気になるお店はどんどん覗いて、お気に入りを見つけ出しましょう!
【データ】
名称:旧市街(バリオ・アンティグオ Barrio Antiguo)、ストリートマーケットが建つ通りは、フランシスコ・ハビエル・ミナ(Francisco Javier Mina)
アクセス:メトロ2号線サラゴサ駅(Zaragoza)駅を降りて東側。フランシスコ・ハビエル・ミナ通りは、駅からまっすぐ東へ200メートルほど。
時間:ストリートマーケットは、毎週日曜12:00〜19:00。あまり早い時間に行くと開いている店の数が少ないので、14:00〜に行くのがおすすめです。
Sayaka
初めてのメキシコは、一年間の語学留学で訪れたメキシコシティ。今は仕事の都合で、二度目のメキシコ生活を通称「美男美女の街」「肉の街」のモンテレイで送っています。(名前に偽りなく、確かに美男美女は多いし、肉は美味しいです!)旅先で欠かせないのは、スーパーマーケット巡り・絵葉書を書く・各地の公共交通機関に乗ること。まだまだ旅行情報の少ないメキシコ、自分が「あったら便利」と思う情報を、どんどん共有していきたいと思います。