トルコ観光で外してはいけない観光地の一つといえば「カッパドキア」ではないだろうか?
街では、当たり前のように細長い岩がにょきにょきと生えており、人々はそれを気にするでもなく当たり前に生活をしている。
日本にいてこのような風景と出会うことはなかなかないため、待ちに到着してすぐはその異様な光景に驚く。
この岩は、何百万年もの時間をかけて地球が創造した作品である。
その昔、付近の火山で噴火が起き、その際に堆積した雨風に弱い脆い土壌の上に、浸食に強い岩が上に乗り、浸食されることにより、現在見ることの出来るようなキノコ型や円錐型、円柱型など様々な形を創り出した。
この奇妙な岩は、もちろん下から見ても自然の雄大さを感じることが出来るのだが、
私がお勧めするのは、早朝に組まれている気球ツアーに参加して空中からこの景色を見ることだ。
眠い目をこすりながらでも、一見の価値はある。
ちなみに、気球ツアーは多くのホテルから前日に申し込みが可能だ。
私もホテルのフロントで140ユーロでツアーを申し込んだ。
ここでツアーの注意点。
気球は、気候によっては飛ばせないこともあるため、ホテルへピックアップが来て集合場所へ集まっても気球自体が飛ばない場合がある。
その際は全額返金か、翌日へツアー参加の権利を持ち越すことが出来る。
ちなみに私は2日間ツアー参加を試みたのだが1日目は濃霧のため気球が飛ばず、2日目でようやくツアーへ参加することが出来た。
集合場所からバスに乗り、少し郊外の気球乗り場まで移動する。
気球乗り場では、ふにゃりと元気のない気球たちが暖かい風を入れられ、膨らましている途中だった。いざ近くで見ると、気球のその大きさに驚く。想像していたよりもずっと頑丈そうで、温風を送り込む機械は爆音を出しながら稼働している。
気球が膨らみ切って、ピンと立った状態になるとどんどんバスケットに乗り込む。一つのバスケットで15名ほどが乗り込みテイクオフ!
テイクオフの際はまだ薄暗かった辺りも、気球の上昇と共に徐々に明るくなり、大地の奇岩たちをはっきりと見ることが出来た。 朝日で照らされたそれは、下から見る景色とはまた違い、黄金に輝いて見えとても美しかった。
また、自分たちが乗っている気球以外にも周りには何十もの気球が飛んでおり、気球とカッパドキアの岩、朝日、眼下に所々見える霧等全てが相まって最高の景色を見ることが出来る。
気球の上では、バーナーの音だけが聞こえ、他の乗客たちも息をのんでいるようだった。
1時間ほどの空中散歩を楽しんだ後は、緊張の着陸。
炎の火力が徐々に弱められ、最後はドスンと結構な勢いで地上へ戻る。
その振動と共に夢から覚めたような気がした。
最後は、気球に乗ったという証明書をもらい、シャンパンを一杯飲んでツアー終了。
カッパドキアを訪れた際はぜひ、気球ツアーへ参加してみてはいかがだろうか?
みみごん
旅行が大好きな関西人。学生時代に知った、「バックパッカー」スタイルの旅行がメインです。日本在住のため、日本からも訪れやすい国や地域の情報発信をしていきます!