権威ある「世界のベストレストラン」の選考で、アジアのベストパティシエとして2年連続選ばれたこともある女性パティシエ、ジャニス・ウォンのスイーツ。この4月にいよいよ日本に上陸します!一足早く、シンガポールで大人気の彼女のスイーツをご紹介します。バレンタインのチョコレートもありますよ!
エディブルアート(食べられるアート)のアーティストとして活躍するジャニスは、アーティスティックにデザインされたマシュマロ、チョコレートでできた「食べられる絵の具」など、斬新な商品を生み出しているだけでなく、美しくデザインされたパッケージのチョコレートや、クッキーなども人気。味はもちろんお墨付きです。
そういった定番商品と並んで注目なのが、季節限定の商品。特に、この旧正月の時期は、シンガポールの旧正月のお菓子、パイナップルタルトがおすすめ。タルト生地にパイナップルで作ったフィリングを乗せたお菓子で、中華圏ではパイナップルが縁起のいい果物であることから、この時期欠かせないものです。
シンガポールでは定番のお菓子ですが、ジャニスが作ったパイナップルタルトは一味違います。
まずは定番のパイナップルタルト(S$25)。ひとつひとつハンドペイントが施されたジャーを開けると、タルト生地にパイナップルフィリングがサンドイッチ状に挟まれた、コロンとしたかわいらしい形のパイナップルタルトが出てきます。一口かじると、ほろほろと崩れ、ふんわりと漂う上質なバターの香り。でも、強い香りではなく、あくまでも主役は間のパイナップルフィリング。もっちりとした食感で、甘さはやや控えめ。香ばしくキャラメリゼされたフィリングは、奥行きのある大人の味わい。スターアニスやシナモン、クローブなどのスパイスがこの焦がしキャラメルの風味とよく合います。
そして、私の一番のおすすめが、76%のダークチョコレートをかけたパイナップルタルト(S$25)。チョコレートのビターな味わい、カカオの薫り高さと酸味が、パイナップルフィリングの自然な甘さを引き立て、手が止まらないおいしさ。
フランスでお菓子の修行をしたジャニスですが、さらにシンガポールの伝統のお菓子をよみがえらせています、Kueh Bangkitは、タピオカ粉を使った、ココナッツの香りの落雁のような食感のお菓子。中央に、パイナップルタルトよりもさらにダークな味わいのチョコレートが埋め込まれていて、カカオの香りが、伝統をそのまま再現しただけではない、現代風のアクセントになっています。
そして、大注目なのが、これから訪れるバレンタインデーのチョコレート!シンガポールでは男性が女性に花束と共にチョコレートなどのスイーツを贈ることも多いとか。この時期限定、美しいハート形のチョコレートは、まるで絵具のパレットを開いたかのようなワクワク感。25種類のフレーバーがそろっています。9個セット箱入りでS$25、シンガポールらしいハーブ、ラクサリーフを使ったものや、日本人になじみの深い抹茶、ヨーロッパの香り漂うエルダーフラワーなど、25のフレーバーから自由に選ぶことができますよ。
写真は、上段左から、塩キャラメル、エルダーフラワー、ラクサリーフレモングラス。中段左から、ジンジャーブレッド、ピーナッツバター&ジャム、ワサビ。下段左から、京抹茶、オレンジのパチパチキャンディー、黒トリュフ。
塩キャラメルや京抹茶は定番のおいしさですが、私は花の薫り高いエルダーフラワーと、個人的にこの黒トリュフがとても好みでした。ワサビも、ちょっとびっくりする方がいるかもしれませんが、つんとした辛さと共にワサビ独特のまろやかさがあって、これが意外にチョコレートに合う感じがしました。ちょっと変わった味を試したいという方はぜひ。また、シンガポールらしいラクサリーフは、名前からすると個性的な印象を持たれるかもしれませんが、すっきり食べやすい味でおすすめです!
そんなジャニスのスイーツショップは、4月に新宿にオープン予定。ジャニスより、「バレンタインチョコレートも、来年から始める予定ですよ!」とのことでしたので、来年のバレンタインデーはそんなジャニスのチョコレートをプレゼントしてみてもいいかも。旧正月のスイーツやバレンタインチョコは、ジャニスのスイーツバー、2am:dessertbar や、マリーナベイサンズとナショナルギャラリーにあるスイーツショップで現在販売中。アジアNo.1の味、ぜひお試しください!
そして来週2月8日から一週間、シンガポールのメディアコープからお送りしているFMラジオ、FM96.3 Smile Wave では、そんなジャニスのスイーツバー、2am: dessertbar で使えるS$50のバウチャーが2名の方に当たるキャンペーンを実施します!(シンガポール在住の方に限ります)。詳しくは、番組のオンエア、またフェイスブックをチェックして下さいね!
【データ】
■ジャニス・ウォン(Janice Wong)
・マリーナベイサンズ(Marina Bay Sands)店(2016年2月末日まで)
営業時間:10:00〜22:00(無休)
住所:#B2-K6, The Shoppes at MARINA BAY SANDS,10 Bayfront Avenue, Singapore 018956
電話:+65 9712 5338
・ナショナルギャラリー(National Gallery)店
営業時間:10:00〜19:00(日〜木曜)、〜22:00(金曜、土曜)
住所:1 Saint Andrew’s Road, #01-01, Singapore 178957
電話:+65 6280 2325
■ツーエーエム・デザートバー(2am:dessertbar)
営業時間:15:00〜26:00(火曜〜金曜)、14:00〜26:00(土曜、日曜)、月曜休
住所:21A Lorong Liput, Holland Village, 277733
電話:+65-6291-9727
仲山 今日子
元テレビ山梨、テレビ神奈川アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ディレクター、ライターとしてお仕事を受けています。シンガポールのテレビ局J Food & Culture TV 勤務、All Aboutシンガポールガイド。ブログ。趣味は海外秘境旅行&食べ歩き、現在約40カ国更新中。